英国モノ大好きな筆者が長らく「買おう、買おう」と思って躊躇していたバブアー。ブランド代名詞のオイルドジャケットが抜群の風格だが、オイルの匂いやオイル入れ等の手入れが面倒そう、というのがその理由に挙げられます。
かと言ってノンオイルのコットンやナイロン素材は「少し求めるモノと違うな」と思い犬猿していたのです。そんな時に出会ってしまったのがコチラのBEAMS別注のシェイプメモリーコート。
BEAMS別注モデルは流行の取り入れ方が上手い!
有名セレクトショップでは毎年別注モデルを販売していますが、中でもBEAMSは毎年渋いモデルを出してきます。
このシェイプメモリーロングコート以外にもバブアーではほとんどみられないトレンチコートや、同素材のビデイルもラインナップしていて他のセレクトショップとはひと味違います。
今回はロングコート類は売り切れ続出でオンラインストアに1着だけ38サイズが追加入荷したところで、いてもたってもいられず即ポチしてゲットしました。別注モデルは人気商品なので値下げまで在庫が残ることはほぼ無く、気に入ったら早めに買うのが吉です。
記事出稿時は、エディフィスがハーフ丈、ナノユニバースがコットン素材のインターナショナルを販売していました。(正直ナノユニバースのインターナショナル別注品はかなりカッコよく、セールで半額近くになっていたので買っておけば良かったと後々後悔…)
シェイプメモリー素材とは?
シェイプメモリーとは軽量かつシワになりにくい機能素材。ポリエステル100%の薄手生地だがペラペラではなくドレープ感としっかり感(厚み)のバランスが良い素材です。
光沢感と独特の陰影があり、オイルドとはまた違った風合い、風格があります。
過去にもバブアーは薄手のナイロン生地のモノをラインナップしていましたが、メルカリで中古品を見た限りではどれもしわくちゃで悲惨な状態。恐らくこのシェイプメモリー素材は改良版として採用された化繊生地ではないかと思います。
話は逸れますが、英国製フォックスアンブレラも傘の生地をナイロンからポリエステル生地へ切替えています。ナイロン生地の方が薄く、巻いた時にステッキのように細くなるので見た目は良かったのですが、大雨の時に生地を貫通して頭にポトポト雨が垂れてくることがありました。ポリエステル生地になり少し生地の厚みが増しましたが、撥水加工がしっかり効いていて性能は向上しました。
ポリエステルは素材開発が進み、アパレルには欠かせない高機能繊維の地位を確立しました。
着用感
着用感としては176cm、72kgでサイズ38がジャスト。実店舗で在庫品を着たところ、36だと袖丈が足りず、40だと肩幅が大き過ぎたので38がシンデレラフィットです。
薄手の生地で畳んでバッグにすっぽり入るので、寒暖の差が激しい春先にはとても良いコートです。
かつ、これを羽織るだけで体のラインが隠れスタイルがよく見えるのです。雰囲気もオリーブカラーと相まって男らしく、グッと良い雰囲気に纏めてくれる。バブアーのアイコンでもあるコーデュロイの襟が他のスプリングコートとは一線を画してくれます。
春風をしっかり防いでくれる生地、脇下には通気孔も付いていて体温調節にも一役買ってくれます。
まとめ
先日羽田空港で黒のバブアーのロングコートを羽織っている女性を見かけたのですが、それがまたカッコよく何度もチラ見してしまいました。
ビデイルやトランスポートジャケット、スペイジャケット等のショート丈モデルが昨今のトレンドではありますが、ロングコートも間違いなく名品です。
オイルド生地はハードルが高いと考えている方は、まずノンオイルド生地から入門してみるのはいかがでしょうか?