エルゴヒューマンプロとサリダチェアYL9を徹底比較

【購入レビュー】エルゴヒューマンプロオットマン vs イトーキサリダYL9を徹底比較

エルゴヒューマンプロとサリダチェアYL9を徹底比較

「イトーキサリダYL9」から念願だった「エルゴヒューマンプロオットマン」にアップグレードした。

折角なので、これまで使用してきたサリダYL9と、新たに購入したエルゴヒューマンプロを比較しながら、機能差や優れたポイントを紹介していきたい。

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なぜエルゴヒューマンプロを買ったのか?

購入経緯

昨年からコロナ禍でかなり出社機会が減り、在宅ワークがメインになったことに加え、OFF時間もデスクにいることが増えた。とにかくデスクが好きだ。

デスク天板はわざわざ遠くのビバホームに行って購入したヒノキのムクボート、購入時も数えてかれこれ3回はワトコオイルを塗り込んで味出しをしてきた愛着の天板でもある。

今年に入ってFlexispot E7という電動昇降デスク脚に替え、モニターアームも取り付け、理想のデスク環境に近づいている。

そんな1日の大半の時間を過ごすデスクだから、多少お金をかけても良いチェアにしたい。

高級チェアといえばアーロンチェアやリープチェア、オカムラコンテッサといったブランドも候補に上がるが、とにかく高く、新品だと最低でも15万〜20万は必要だろうか。

一方、エルゴヒューマンプロはモデルにもよるが10万円前後で購入が可能だ。

一般的な高級チェアのフルスペック機能を持ちながら、比較的手に届きやすい価格帯、ショップレビューを見ても大半が高評価であり安心感がある。

その為、10万円出して良いチェアを買うなら「エルゴヒューマンプロ」が大定番のアイテムと言える。

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モデル比較

エルゴヒューマンにはいくつかのモデルがあるが、どれを選んでも基本的にスペックが高い。

特に他社と比較して優秀なのは、バックシートの高さ調整が可能な点。これにより身長や座高に合わせた細かい座り心地の調整が可能となる。アーロンチェアやリープ、オカムラにはない、エルゴヒューマンならではの特徴だ。

また、アームレストが4Dだったり、純正キャスターがPUだったりと、痒いところに手が届く親切さもありがたい。

機能プロ     フィット   ベーシックエンジョイ  スマート   
価格115,500〜
132,000円
104,500〜
121,000円
96,800〜
104,500円
80,300〜
88,000円
53,900〜
63,800円
座面昇降
座面奥行
アームレスト4D4D4D4D有・無
ヘッドレスト有・無×
リクライニング強弱
座面チルト(前傾)××××
ハイブリッドレバー
ランバーサポート○ 独立○ 独立○ 独立○ 一体○ 独立
バックシート調整
キャスターPUPUPUPUPU
オットマンモデル有り店舗限定×××
フレームアルミ樹脂外装アルミ+樹脂外装樹脂外装樹脂
備考最上位モデル日本人向け
ミドルサイズ
中位モデルスタイリッシュシンプル
コスパ
※エルゴヒューマンHP情報より、ポテイト伯爵ブログが作成。価格は21年9月22日時点。

上の表を見ると、ラインナップの中から「プロ」を選ぶ理由は、①オットマン付きがある、②前傾チルト機能がある、くらいのように思えるが、実はそれだけではない。

足回りや背面のアルミフレームは、プロが唯一、曲線的なデザインで圧倒的な高級感を感じさせる。

どれを選んでも高い買い物になるので、全部入りが1番後悔しないと踏んで「プロオットマン」を買うことにしたわけだ。

購入場所

私が購入したのは「WORKAHOLIC(ワーカホリック)楽天市場店」。浅草橋の実店舗で試座も可能なショップで、高級チェア専門店としての実績、アフターサポートも信頼できそうなことから、コチラにした。

楽天で購入当時ポイント10倍であった為、1万ポイント以上還元されることも決め手となった。

ちょうど在庫が品薄になっていた時に注文したが、予想よりも配送が早く、玄関前で完成品を開梱して梱包材を持ち帰ってくれたので、届いてすぐに使用することが出来た。

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エルゴヒューマンプロの優れた機能比較

ではこれからサリダYL9との比較を交えたエルゴヒューマンプロを選ぶメリットを紹介していきたい。

高級感

エルゴヒューマンプロのカラーは部屋の雰囲気が重くならないようにとホワイトを選択。白い生地に黒いステッチが入っているので、遠目からはグレーのようにも見える。

しかしサリダYL9の値段の2〜3倍することもあって、アルミフレームの輝きや部品点数の多さから、一目見ただけで価格の違いが分かる。

特に、前述した「プロ」特有の滑らかなアルミフレームは、エイリアンをデザインしたH・R・ギーガーによるメタルバンドKornのマイクスタンドを思い起こさせるような美しく湾曲したフォルム・艶感で、高級感は半端ない。(恐らくわかる人ほとんどいないだろう)

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フロントから見たルックス。エルゴヒューマンは背中が大きくしっかり全体を支えてくれる作り。
エルゴヒューマンプロとサリダチェアYL9を徹底比較
横からのルックス
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足回り。サリダの直線的なデザインに対し、エルゴヒューマンプロは滑らかな仕上がり。

メッシュ素材の品質が高い

サリダYL9はエラストマーという柔軟性のある樹脂素材を使用しているのに対し、エルゴヒューマンプロはエラストメリックメッシュというポリエステル素材とエラストマー樹脂で出来た素材を使用。

このエラストメリックメッシュはエラストマーが滑り止めのような役割を果たしてくれる為、お尻が徐々に前に滑っていくことが無い。

尚且つ、弾力のあるしっかりしたハンモックのような座り心地で、体を「面」でしっかり支えてくれると共に荷重を分散させてくれるので、座っていて疲れを感じない。

他にもカラーが鮮やかな3Dファブリックメッシュという素材も選択できるが、エラストメリックの方が人気なようだ。

エルゴヒューマンプロとサリダチェアYL9を徹底比較

尚、両チェア共に座面スライド機能付きで、十分な広さがあるので、あぐらをかいて座ることもできた。

前傾姿勢への対応

いくら良いチェアとはいえ、同じ姿勢で座っていたら体が凝り固まってしまう。ちょっと姿勢を変えたり、集中するときに自然と前傾姿勢になることもあるが、この「プロ」はもちろん前傾にも対応している。

一つは前傾チルト機能

座面の裏にあるツマミをくるくる回すと、座面後部を最大+2cmまで高くし座面を傾斜させることができる

エルゴヒューマンプロの前傾姿勢機能
エルゴヒューマンプロの前傾姿勢機能

そして、他のレビューではあまり触れられることがないが、下図で説明の通り、座面が後ろから前に向かってカーブしていることに加えて、ひざ裏のあたりにはメッシュの裏側にウレタンクッションが配置されている為、前傾でも腿裏に過度な荷重が掛かったり、痛くならないように工夫されているのだ。

まさにエルゴノミックデザインの真骨頂といえよう。

エルゴヒューマンプロとサリダチェアYL9を徹底比較

ソファいらずのリクライニング機能

前傾の次は後傾、エルゴヒューマンプロはリクライニングも得意なチェアだ。

73kgの私が体重を預けても軋みやぐらつきは一切無く、しっかり支えてくれる安定性と堅牢性がある。

オットマンを出せば、本当に昼寝できるくらいリラックスできるし、仕事中にちょっと体を伸ばすときもリクライニングが深いので、ほっと一息つくことができる。

サリダYL9のヘッドレストは大分首を後ろにやらないと預けるような姿勢にならず、硬い素材の為、頭〜首へのフィット感が悪いと感じていた。

正直エルゴヒューマンプロのヘッドレストも過度に期待はしていなかった。しかし、素材のエラストメリックメッシュが優しくホールドしてくれ、ヘッドレスト位置もちょうど良い場所にあるので、肩周りが凝った時はリクライニングと一緒にヘッドレストもかなり多用するようになった。

他のチェアでヘッドレストは不要と感じた人も、エルゴヒューマンプロのヘッドレストは是非試して欲しい。

エルゴヒューマンプロのリクライニング
エルゴヒューマンプロのオットマン機能
エルゴヒューマンプロとサリダチェアYL9を徹底比較
エルゴヒューマンプロとサリダチェアYL9を徹底比較
エルゴヒューマンプロとサリダチェアYL9を徹底比較
ヘッドレストの高さ・首振り調整ができる点は同じだが、首へのフィット感はかなり異なる。

腰・背中に優しい調整機能

エルゴヒューマンといえば、この独立式ランバーサポートと言っても過言ではない。

独立式ランバーサポートを搭載したプロ、フィット、ベーシックといったモデルでは、体の動きに合わせてランバーサポートが追従してくれるため、腰のサポート力がかなり高い

エルゴヒューマンプロのランバーサポート機能

また、4段階までのバークシート高さ調整も可能であるため、個々人の体型・好みに合わせて細かくカスタマイズできる。

これは本当に画期的。

エルゴヒューマンプロの背面調整
エルゴヒューマンプロの背面調整
エルゴヒューマンプロの背面調整

肘が痛くならない&自由度の高い「4Dアームレスト」

サリダYL9はアームレストが硬く、体重を乗せるとすぐに肘が痛くなってしまった。これは一つの大きな不満点となっていた。

一方のエルゴヒューマンのアームレストは高品質で、十分なクッション性がある。面積も大きくあらゆる方向へ調整が可能なため、ベストポジションにすることができる

もう一度これに慣れてしまうと、おそらく2Dとか3Dアームレストへダウングレードはできなくなるだろう。

エルゴヒューマンプロの4Dアーム
エルゴヒューマンプロの4Dアームレスト
内側にも大きく曲げられるのでデスクとの距離を近くしてもアームレストがぶつからずに済む。
エルゴヒューマンプロとサリダチェアYL9を徹底比較
アームレストを1番内側へ調整した場合。
エルゴヒューマンプロとサリダチェアYL9を徹底比較
アームレストを1番外側へ調整した場合。
エルゴヒューマンプロとサリダチェアYL9を徹底比較
サリダYL9のアームレスト位置はネジ締め位置により多少調整できるが、一定。

各部調整が1つで完結するレバー

エルゴヒューマンプロには、①リクライニング、②上下昇降、③座面スライドを一つのレバーで調整できる機能が備わっている。

サリダYL9のようにうっかりレバーを間違えることがない。

リクライニングの固さ調整は別のレバーハンドルをくるくる回して調整するが、これはサリダYL9には無い機能。

リクライニングの固さ調整が必要か否かについて、筆者は絶対にあった方が良いと考えている。

理由は、体重検知型だと硬すぎたり柔らかすぎると感じた時に調整ができないからだ。リクライニング強弱は結構好みが分かれる部分だと思うので、間違いなくあった方が良い調整機能だろう。

エルゴヒューマンプロの調整レバー
エルゴヒューマンプロとサリダチェアYL9を徹底比較

足回りはコンパクト

エルゴヒューマンの足回りの直径はサリダYL9と比べて3cmほど小さい作りになっている。

たかが3cm、されど3cm。実際に感じたメリットとして、部屋にルンバをかける時にチェアを部屋から出そうとすると、サリダYL9の直径66cmではドア枠に引っかかるので出すのに苦労するが、エルゴヒューマンの直径63cmだと引っ掛からずにストレスフリーで部屋から出せる。

この他、チェアの脚がデスクの脚にぶつかったりするのも地味にストレスになるポイントなので、足回りがコンパクトにまとまっている点は評価できる。

エルゴヒューマンプロとサリダチェアYL9を徹底比較
エルゴヒューマンプロとサリダチェアYL9を徹底比較

サリダYL9は標準キャスターがナイロン素材、エルゴヒューマンは純正がPUキャスターになっているので、フローリングにも優しい。私のサリダYL9はサンワサプライのウレタンキャスターに付け替えているが、エルゴヒューマン純正キャスターの方が汚れが付きにくく、ついた汚れも布巾で拭うことで簡単に除去することができる

エルゴヒューマンプロとサリダチェアYL9を徹底比較

デメリットはあまり無いが…

あえて挙げるとすれば、21年9月に値上がりし高くなったこと。ただし、依然その価格分の価値はある。

その他、フレームがそこそこ複雑な構造の為ホコリは溜まりやすいので、綺麗好きの私は静電モップで気がついた時に掃除をするようにしている。

エルゴヒューマンプロの掃除方法

まとめ

今回のレビュー内容を以下に纏めます。

  • 使っていて「これがあれば、ここがちょっと不便」といった不満が無い。これが一番のメリット。
  • 決して安い買い物ではないが、デスク環境にこだわるならオススメ。
  • 高級感があり、所有欲を満たしてくれる。お金を払ったことを忘れるくらい良い買い物だった。
  • 予算に応じて、フィットやベーシック・エンジョイを選ぶのもアリ。他ブランドよりもスペックが高い。
  • 個人的には4Dアームレストは絶対あった方がいい。これが無いチェアにはもう戻れない。
  • ヘッドレストとオットマンはあればベター。

本当にしっかりしたチェアで機能もフルスペック、使っていて不満がない、これに尽きる。

WORKAHOLICのショップレビュー件数を見て、10万以上するチェアを買う人がこんなにいるんだな〜、と思ったが、確かにちょっと背伸びをしてでも早く買っておいて損は無かった、というのが率直な感想。

買おうかどうか迷っている人は、この記事で少しでも背中を押されたら幸いです。

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