今持っている財布が使いづらい、年齢に見合った品格の財布へ買い換えたい、そう考える時はあるはず。
後悔しない様に下調べを入念にしてから購入するタイプの私が選んだ財布は日本製のFaro。
そういうわけで、本日はなぜFaroにしたのか、実際手に取った際の感想をお伝えしたい。
なぜFaroにしたか
今回財布を選ぶ上での基準は以下の通り。あくまで自身の生活スタイルと希望をベースにした基準である。
・薄くスーツの胸ポケットに違和感なく入ること
・お札を折らずに入れたい=長財布
・小銭入れ付き
・人と被らずに高級感があること
・そして予算5万円くらいで入手できるもの
これを全て綺麗に満たしてくれたのは今回購入したFaroスペリオリザード長財布だ。
その他の候補ブランド
調べた中で候補に挙がったのは以下のブランド。
Wildswans
Pros 堅牢性、革のエイジングの楽しみ、コバの美しさ
Cons 分厚く嵩張る
分厚くても良ければワイルドスワンズ一択だったと言っても過言では無い。使われている革のレベルはもちろん縫製のレベルも高い。特にコバの仕上げの美しさは素晴らしい。
YUHAKU
Pros 美しいグラデーション
Cons 少しお値段高め
そもそもコードバンって高い革だけど傷が付きやすいし取り扱いに気を使うからどうかな。
ラルコバレーノ
Pros 丈夫なゴートレザー、極限まで薄さを追求したデザイン
Cons ヴァレクストラに似たデザイン(とネットの評判)
百貨店で現物を見たところ薄くしなやか。エイジングしなくても良くてとにかく薄い財布なら選択肢に入る。
アニアリ、エルゴポック
もちろん品質は悪くないがバッグ専業ブランドのイメージ。敢えてここの財布を選ぶ理由が見当たらない。
ホワイトハウスコックス
今や大人気で百貨店からセレクトショップまでどこでも手には入るブランド。人と被るのでもちろん無し。ネット上では縫製が甘く使用中に壊れたという口コミも複数あり。どうせ選ぶなら10年くらい使うつもりで買いたい。そもそもブライドルレザーってそんなに良い革なのだろうか。グレンロイヤルのL字ファイナーを出張時のセカンド財布として愛用していたが革が顔料仕上げ?なのかひび割れが目立ってきた。
クロコ系(三京商会、池田工芸、ガウディ、革芸人)
クロコダイルって本当にカッコいい革だけどめちゃ高い。その中で革芸人はリーズナブルで良いモノづくりをしていると感じたので別の機会にクロコ革バッグを検討してみたい。三京商会は最近リザード革の時計ベルトを購入した先。モレラートの半値くらい(7千円)で手に入り品質も良かったので好印象。ただブランド力はない。池田工芸はふっくら艶々したクロコが特徴で高級感が半端ない。これは一般リーマンにはちょっとギラギラし過ぎ?
ハイブランド系(メゾンタクヤ、ヴァレクストラ、ゴヤール)
本当は思考を止めてハイブランドにしようかとも考えた。新品価格を見てそっ閉じ…。
ゴヤールの財布をこれ見よがしに手に持ってドヤ顔するのは気持ちが良さそうだけどな〜。
そもそも財布にはどんな革が良いのか
この点はレザー好きの間でも意見が分かれるところ。結論から言うと答えはないのだろうが、エイジングさせたいか、買った時の状態を維持したいか、が判断基準になるだろう。
今回は財布をバッグに放り込んでも傷がつきにくいほうが良いと考えたのでエキゾチックレザーの一種であるリザード革を使用した財布に決定。
そこに辿り着くまでに紆余曲折があった。最初はiTTiの黒桟革、次はワイルドスワンズのシュランケンカーフ、その後にメゾンタクヤのゴートレザーと色々迷った挙句、高級素材を用いて高い技術力で薄く仕上げると定評のFaroに辿り着いた。
そもそもFaroにもカーフレザーのみで仕上げた長財布もあり、そちらの価格は4万円くらいで比較的安価(こう言っている時点でもう値段の感覚は麻痺状態)。リザード革になると定価7万円に跳ね上がり、そしてクロコだと20万円と桁が一つ違ってくる。私を含め財布に10万円以上出せる人というのはかなり限られてくるだろう。
しかしやはりクロコダイル革は高級感もさることながら耐久性が非常に優れている点が魅力だ。
普通に考えたら、ワニ > トカゲ > 牛 となるだろう。
エキゾチックレザーの中でも幻と言って良いほど流通数が少ないエレファントレザーなるものもあるようだ。独特のシボの入った質感で物欲をそそられてしまう。耐久性で言えばワニといい勝負か?
昨日からワイルドスワンズの限定品で象革シリーズを販売しているようだが、既に売り切れのカラーもあるようで人気さが窺える。
実際に手にとってみて
まず初めに驚いたのはしなやかさ。薄く仕上げている分、柔らかな質感ながら安っぽさはもちろんない。
外装に使用されたリングマークトカゲ革は一枚革を贅沢に使用。内装はカーフレザー、いずれも高級感が漂う。
カラーはダークブラウンにした。ブラックと迷ったが、ブラウンはマットな質感なので落ち着いた印象だったのが決め手。
小銭入れには片側のみマチが付いたタイプ。ただやはり薄さの代償として小銭入れ分はお世辞にも出し入れしやすいとは言えない。
また両側にある札入れも薄さ重視でマチなしとなっている。「常に百万円の札束を持ち歩いている」という紳士には向かないだろう。
この2点は、財布に求めるスペック次第で好みが分かれる点になるかもしれない。
本当に薄い仕上げであるが、それでいて必要十分なお金とカードは収納出来るのは素晴らしい。日本の職人の工芸力を感じさせる逸品。
購入場所
今回、クレジットカードポイントとANAマイレージを楽天スーパーポイントに集結させ、楽天ファッションで購入した。30%オフだったこともあり、かなりお手頃に入手することが出来た。
楽天で購入される際はポイント還元率などがUPしているキャンペーン期間がオススメ!これから年末年始と誘惑が多い季節だが、反面、高価なものをリーズナブルに手に入れるチャンス。
最後に
高い財布を買ったせいもあり中に入れられる札束は無くなった(泣)。その一方、高級財布を身に付けているだけで気分が高まり働くモチベーションになるはずだ。(自己正当化)
初めてのリザード革なのでReptanクリームでケアしつつ愛でていきたい。