最近トレンドの「ながら聴きイヤホン」の最右翼と言えばやはり”SHOKZ”です。
先日レビューしたWEB会議用アイテム「OPENCOMM2」は骨伝導技術を用いたヘッドセットですが、今回は空気伝導技術を用いた「OPENFIT AIR」をレビューしていきたいと思います。
SHOKZの詳細とOPENCOMM2レビュー記事はコチラ↓
ビジネスシーンのヘッドセット決定版!SHOKZ OPEN COMM2をレビューします。…
OPENFIT AIRと他モデルの比較
完全ワイヤレスイヤホンとなるOPENFIT AIRですが、主要モデルとのスペックを比較してみました。
まず、骨伝導か空気伝導かで選択肢が分かれますが、骨伝導モデルはネックバンド型のデザインが特徴です。OPENFIT AIRのような空気伝導モデルは分離型のイヤーフック型になります。どちらも軽量なので装着中に重さが気になることはないでしょう。
また、上位モデルのOPENFITとAIRを比べると、やはり上位モデルの方が音の迫力を感じます。
私はOPENCOMM2を既に持っており、映画やゲームを楽しむ際はヘッドホンを使うので、今回は自宅でのYoutube視聴やながら聴き用途にOPENFIT AIRを購入しました。
OPENFIT AIR | OPENFIT(上位) | OPENRUN | OPENCOMM2(UC) | |
定価 | 19,880円 | 24,880円 | 17,880円 | 27,880円 |
方式 | 空気伝導 | 空気伝導 | 骨伝導 | 骨伝導 |
バッテリー 駆動時間 | 6時間 | 7時間 | 8時間 | 16時間 |
充電時間 | 1時間 | 1時間 | 1.5時間 | 1時間 |
防水性 | IP54 防滴 | IP54 防滴 | IP67 防水 | IP55 防水 |
マルチペアリング | 搭載 | 搭載 | 搭載 | 搭載 |
対応プロファイル | A2DP, AVRCP, HFP | A2DP, AVRCP, HSP, HFP | A2DP, AVRCP, HSP, HFP | A2DP, AVRCP, HSP, HFP |
コーデック | SBC、AAC対応 | SBC、AAC対応 | SBC対応 | SBC対応 |
Bluetooth | V5.2 | V5.2 | V5.1 | V5.1 |
ボタン | タッチ | タッチ | 物理 | 物理 |
マイク | NC4マイク | NC4マイク | NC2マイク | NCブームマイク |
着けているのを忘れてしまう装着感
そんなOPENFIT AIRですが耳に当たるシリコンパーツは柔軟性があり、片側8.7gなので着けているのを忘れてしまうくらい装着感が良いです。
空気伝導式だから耳がビリビリしない
空気伝導式の最大のメリットと言えるかもしれませんが、振動はないのでビリビリとした不快感はないです。骨伝導の振動が苦手な方にもオススメできます。
更にSHOKZでは独自のDirectPitch技術により、音漏れを抑えてオーディオを正確にキープする仕組みが搭載されており、音質の良さも感じられるはずです。
耳に引っ掛ける独立タイプだから側圧がない
OPENCOMM2はネックバンド式で耳付近に側圧がかかるので外した後も着けているような感覚が残ることがあります。OPENFIT AIRは人間工学に基づいたデザインで重心を耳に近づけることでフィット感を高め、より重さを感じにくくする工夫が凝らされているため、着け心地は明らかに良いです。眼鏡をしてても問題ありませんが、掛け外しの際はポロッと落ちる可能性があるので要注意です。
音質は結構良い
前述の通り音質は上位モデルのOPENFITのほうが良いですが、OPENFIT AIRでも十分高音質と感じます。しかし、音質にこだわるなら密閉型&ノイキャンイヤホンの方が良いです。一般的に密閉型NCイヤホンやヘッドホンの方が高音質で周囲の音もシャットアウトしてくれるので没入感も高まります。
どんな使用シーンに向いている?
OPENFIT AIRは使うシーンを間違えると本来の良さが感じられないと思います。一方でながら聞きだけと割り切って使うのも勿体ないモデルです。次の項目で例を挙げてみます。
屋外、電車での利用は向かない
まさにタイトルの文言に尽きます。通勤時に試してみたところ、車道や電車内では騒音レベルが高く、Youtubeすらまともに聞くことが難しいです。しかし、静かな道で散歩しながらBGMを流すという使い方だと、安全性も損なわれずに満足度が高いと感じている方もいるようです。
外部音が大きい環境で、コンテンツに集中したい場合にはオススメできません。
会議でもフル活用できるスピーカー&マイク音質
意外にもOPENFIT AIRはマイク機能が優秀です。周囲の音を96.5%キャンセリングしてくれ、相手にクリアに聞こえるので会議使用にも向いています。もちろん相手の声もクリアに聞こえ満足いくレベルです。OPENCOMM2の方が若干低音寄りのチューニングなので聞き疲れしにくいかもしれません。また、連続再生時間はOPENCOMM2の方が長いので、長時間の会議だとバッテリーが心配です。3時間程度の会議なら問題なく使えますので、その次の会議までのインターバルが1時間以上あるなら、充電しながらほぼ終日使うことができるでしょう。
着け心地の良さから最近は会議時でもOPENFIT AIRの出番が多いです。
キャリングケースがあれば長時間再生可能
USB Type-Cで充電できるキャリングケースとイヤホン本体をマグネットでカチッとはめて収納する仕組みです。ケース込みで28時間使用可能で、急速充電にも対応(10分間の充電で2時間の使用)。コンパクトなので携帯性も申し分ありません。
まとめ
OPENFIT AIRを購入し、「耳を塞がないことがこれほど快適なのか」ということを教えてもらいました。密閉型だと使用中に耳が蒸れて痒くなることがありましたが、そうした悩みは皆無です。
Youtubeの視聴はもっぱらこれを使っていますし、
しかし「映画や音楽を集中して楽しみたい」と考える場合はノイズキャンセリングイヤホン&ヘッドホンの没入感には敵いません。シーンによって使い分けするのが良いと思います。
これ一つで、ON/OFF両方フル活躍させられる良モデルです。