近年のブームはスポサン。ただ、ゴツく毛深い足にスポサンを合わせるとなんとも粗野な感じが出てしまう気がしていた。一つの理由はスポサンは肌の露出が多くカジュアルな印象になりやすいからだろう。かと言ってドレスシューズブランドのグルカサンダルは高音多湿な日本で、特に雨の多い季節は出番が少なそうだ。そこで当初今年のサンダルはスポーティながらちょっと上品な印象のリーボックインスタポンプフューリーサンダルかなと考えていたところ出会いは突然にやってきた…
アシックスのサンダルとの出会い
アシックスもスニーカーサンダルを作っていたとは全く知らなかった。私はニュースアプリや雑誌でよくファッション情報を入手しているが当然そういった広告媒体にお金を掛けているブランドのものしか取り上げられていない。自分で調べているつもりでも、作為的な限られた情報を受け身で取り込んでいるに過ぎない。私が好きなシューズブランドのECCOもあまり広告に金をかけていないので、実際に興味を持たないとおそらく出会うことはない。今回のアシックスのGEL QUANTUMサンダルも同じだ。手始めにポンプフューリーサンダルをGoogle画像検索で調べていたところ、ナイキ、アシックスの類似品画像がヒット。結果的にGoogleグッジョブである。ナイキサンダルが公式サイトのレビューで評価が二分されていたのに対し、アシックスは高評価レビューが多かった。しかもリーボックがセールで1.2万円に対しアシックスは8千円とリーズナブルな点も決め手になった。
我らがアシックスがやってくれた!
私の周囲のスポーツ経験者にはアシックスファンが多い。シューズのフィット感、性能、耐久性どれを取っても満足がいくモノづくりをしているからだろう。中学生の時に買った1.2万もした他のメーカーのシューズが3ヶ月でアウトソールが剥がれておじゃんになったのは今もトラウマとして覚えている。一方アシックスシューズに搭載された緩衝材アルファゲルは当時「1mの高さから卵を落としても割れない」という画期的な機能とそのキャッチフレーズで、ショップ店員さんもアシックス推しだった。しかし部活のハードユースにより交換頻度はそれなりに高かったのでセールで安くなるナイキやアディダスを買うのだが、結局耐久性や走りやすさの面で不満が出てくることが多くアシックスに戻ることになる。そんな日本人にとっての味噌汁のようなスポーツメーカーだ。
アシックス愛ゆえ前置きが長くなったが、こちらのサンダルもアシックスお得意の日本人の足型に合わせた設計、かかとへの衝撃緩和の為のアルファゲル搭載と、アシックスシューズファン納得のスペックとなっている。
オールブラックでカジュアル過ぎず綺麗な着こなしができる点もポイントが高い。ロゴも控え目。フットベッドは化繊生地っぽいがサラサラしていて質感が良い。耐久性はどうだろうか。アシックスなので期待はしたいところ。甲素材はよくあるネオプレンとベルト。ベルトの配置もスッキリしているからゴテゴテしてなくて良い。
実際に履いてみた。
一言で言えばとーっても良い。これぞ探し求めていたサンダル。上品なスタイルにマッチし、履き心地が良く、急な雨に降られても丸洗い出来る、三位一体の最強サンダル。
ちなみに私の足サイズ実測26.5cm、幅10cmでいつもはスニーカーサイズ27.5なのだがサイズは28を選択。それでベルトは一番緩めている状態。全く余裕が無いわけでは無いが、サイズは少し大きめが良いかもしれない。
今年の夏は雑誌広告に惑わされずにアシックスサンダルをお試しあれ。