
昨年購入したパネライラジオミールとSinn 556。前者はレザー、後者はステンレスベルトだったが、夏には不向きということでベルト交換を実施した。
夏ベルトに最適な素材とは
ナイロン素材のNATOベルトやラバーは夏の定番だろう。ステンレスは汗が内部に入り込み、汚れが蓄積していきそうだし、レザーはそもそも水に弱い素材だ。そこでラバーやナイロンベルトを探すのだけれど、個人的に今までカッコいいラバーバンドというのに出会ったことがない。何となくラバーそのもの素材感からか安っぽく見えてしまうのだ。一方ナイロンNATOベルトはかなり汎用性が高く、大体のドレスウォッチにハマる。007でジェームズボンドがスーツスタイルにナイロンNATOベルト装着したロレックスやオメガを合わせことで人気が出て今や市民権を得ている。価格も手頃なものが多いので色違いでまとめ買い出来るのも良い点。
さて、そんなNATOベルト。高級時計に合わせるならしっかりした品質のものを選びたい、ということで色々調べてみた。
・Phoenix 元祖NATOベルト
実際にNATO軍に納入していたモノホンメーカー
・ZULU DIVER イタリアの高品質NATOベルトメーカー
豊富な種類、安定の品質、価格も手頃
・MN STRAP フランス海軍伝統のベルト
独特なホールド機構、お洒落なカラー、諭吉1枚と高価だけど気になる
・HIRSCH ※番外編:知る人ぞ知るオーストリアの高品質メーカー
NATOじゃないけど夏でも革ベルト付けるならここのがベストそう、しかし高価
色々なメーカーがあるが、このあたりならどれを選んでも間違いなさそうだ。
パーロンストラップも夏に人気のベルトだが、薄手なのでタフな見た目のウォッチとは相性が悪かった。以前に買った際は一度も使わずにメルカリ行きとなった。
実際に選んだベルト
SINNには少し変わり種のZULU DIVERのラバー製NATOバンドを購入してみた。ナイロンバンドだと汗が染みるので定期的に洗う必要があるがラバーならさっと水洗いして洗える点は好印象。見た感じも忠実にNATOベルトのディテールは再現されており、安っぽさはあまり感じない出来だ。
ラバー独特の匂いを消すためにバニラの香料が練り込まれているようだ。個人的には甘くて好きな香りでは無いが、ゴム臭いよりはマシなのかな、という印象。
金具は艶消しマットでサテン仕上げのSINNとは相性が良い。





このSinnのマザーオブパールモデルはドレス〜カジュアルの対応幅が半端なく、かなり懐の深さを感じる。時計を悪目立ちさせたく無いときは大体これを着けている。
パネライラジオミールのベルト探しに苦労
次はパネライラジオミール。実はこのPAM00754はベルトをはめるラグ幅が27ミリもあるのだ。一般的に売っているベルトのラグ幅は大体22ミリまでしか無く、稀に24ミリがあるのを見かけるが大体品切れ。探しに探して、かろうじて26ミリのNATOベルトを売っているショップをWebで見つけ最後の一つを購入することができた。わざわざヨーロッパから入荷していて入荷自体が不定期らしい。はめてみるとミリタリールーツの時計ということもあり、しっくりはまってくれた。26mm幅のベルトを見つけたら即買いしたほうが後悔せずに済みそうだ。
パネライには純正のナイロンベルトもあるがラジオミールに対応したものでは無いらしい。付けられることは付けられると思うが、純正ナイロンベルトは3万円くらいするのでお試しで買うには敷居が高すぎる。




レザーとはまた違い、ナイロンベルトによって本来のミリタリーウォッチとしての魅力が引き出されているように思う。また2ピースタイプのナイロンベルトなので見た目もすっきりしている。
夏には夏の素材を
ナイロンベルトのサラッとした着け心地、ラバーベルトの機能性、夏にはこの二つが最適。ただ洗わずに使い過ぎたり、汗で蒸れたままにしておくと、皮膚が赤くなったりすることもあるので小まめに外して汗を取って清潔に夏を乗り切ろう。