久しぶりに時計が欲しくなりヨドバシカメラの時計売り場へ。
そこで再発見したSEIKOプロスペックスの魅力あふれる最新ラインナップを紹介します。
- 仕事にも遊びにも使えるタフな時計が欲しい。(G-Shock以外)
- 初めての機械式時計の入門機が欲しい。
- 憧れの高級時計を買う前の寄り道時計を探している。
- SEIKOプロスペックスってモデルが沢山あるけどどれがオススメ?
時計遍歴
私のメイン時計は20代の頃に中古で手にしたOMEGAシーマスターアクアテラに始まり、SEIKOトランスオーシャン、Apple Watch&SEIKOヴィンテージダイバー、SEIKOグリーンモンスター&カシオレトロMR-G、そして現在のパネライPAM00754・Sinn556Perlmutt・G-Shock DW5610の3機体制に至る。
もっとも、サブ時計としてはG-Shock定番のDW5000番台や、シチズンエコドライブ、プロトレック、スント、中華製スマートウォッチ等の時計も試してきた。
一時期は「Apple Watchで十分かも」と考えた時期もあったが、便利な反面、常に通知に注意力を奪われ、狭い画面での操作に手こずり、1−2年で新モデルが発表されドンドン陳腐化していくスマートウォッチには、最後の最後まで愛着を抱くことなく関係が終了した。
時計物色へ
私の今の時計ラインナップを見直した時に何かが足りない気がした。
それは回転ベゼルを備えたダイバーズウォッチかもしれないし、以前からネットのターゲティング広告から誘惑を受けることが多いG-Shockメタルかもしれない。
次にお金を貯めて買う高級時計はロレックスのエクスプローラーⅡか、カルティエのタンクか、と考えていた。しかし今まさに満たされていない心の隙間を埋めてくれる時計を探しに、近くのヨドバシカメラに物色へ行くことした。
目を引いた時計たち
時計売り場をぐるぐる回っていて気になった時計達を観察した。
やはり気になるのは回転ベゼルを備えたダイバーズウォッチ。それらを中心に武骨なデザインながら付けやすいサイズ感の時計を吟味した。
シチズン編
①シチズン プロマスターBN0227-09L
まずはシチズンのプロマスター「BN0227-09L」。
ケースにはチタニウムにDLC(カーボン硬質皮膜)を施したスーパーチタニウムを使用し、ステンレスに比べて5倍の表面硬度を実現しながら「88g」と重量が抑えられている。
1300mプロフェッショナルダイバーをベースに、ケース径は45.8㎜ながら光沢が抑えられたケース素材と小ぶりな文字盤サイズにより、使いやすいサイズ感に収まっている。
カーボンのようなマットな素材に鮮やかなマリーン調の文字盤が映え、G-Shock以外のタフウォッチの選択肢に挙がる。
更にはエコ・ドライブによるソーラー充電によりフル充電時は6ヶ月の稼働時間を誇る。圧倒的な実用性の高さ。
定価6万円→実勢価格4.2万円まで下がっており、手に届きやすいプライスゾーンなのもGOOD。
②シチズン プロマスターBN0156-05E
国産ダイバーズウォッチといえばSEIKOが真っ先に挙がるが、シチズンのデザインも中々、目を見張るモノがある。
この「BN0156-05E」はザ・ダイバーズといったルックスで、ビジネスにも合わせやすいステンレスケース&落ち着いた文字盤となっている。
前述のモデルと同じくエコドライブ搭載、200m防水といった本格的なスペックを備えながら実勢価格2万円台とかなりのコストパフォーマンスを誇るモデル。
Casio編
③Casio GST-B400MV-5AJF
最近発売された21年秋冬のペアモデルの片割れで、火星の大地を彷彿とさせる赤銅色を表現したのが「GST-B400MV-5AJF」。
最近高級ブランド時計でもブロンズ素材がブームになっており、筆者も最近「オリス ビッグクラウン ポインターデイト ブロンズ」を危うくポチりそうになったところ。
ブロンズは経年変化により緑青と呼ばれる緑色の青銅へと変色していくが、オシャレに見せるのはハードルが高そうなのも事実。
しかし、GST-B400MV-5AJFであればローズゴールドのIP加工の為、長く綺麗な状態で使えること間違いなし。
価格は4万円前後。
④Casio AWM-500GD-9AJF
スターウォーズのC3POを彷彿とさせるようなゴールドメタリックなデジタルウォッチがAWM-500GD-9AJF。
定価7.5万円から実勢価格4万円台まで値下がりしてきたのでかなり手に届きやすくなってきた。
1997年発売のMR-G 120を想起させる、昔のSF映画に出てきそうなレトロフューチャーなルックス。
シルバーモデルもあるが、このデザインならやはりゴールドが魅力的に映ってしまう。
SEIKO編
※SEIKO公式HPより
最後は私が過去3モデル保有しておきながらすべて手放してしまったSEIKOダイバーズ。
しかし手放した理由は、単に次の時計を買うための資金にする為。
年齢的に自由に使えるお金が多少増えた今なら売ることは無かったでしょう。もったいない!
Seikoダイバーズの限定品は気に入ったら買い!無くなる前にゲットせよ。…
⑤SEIKO SBDC141&SBDC143
SEIKOのダイバーズは「高級時計には手が出ないけど愛着の沸く機械式時計が欲しい」、「品質と価格のバランスに優れた時計が欲しい」といった人達、特に海外のファンから絶大な人気を誇る。
モデル名が分かりにくいこともあり、主要なラインアップにはニックネームが付けられている。
そんなSEIKOダイバーズウォッチの歴史を切り開いた代表的なモデルが現代に蘇った。
一つは1965ファーストダイバー復刻モデルであるSBDC141。デカくて重い印象のあるダイバーズウォッチだが、SBDC141はケース径40.5㎜に抑えられており、細い手首にもフィット。
次に冒険家植村氏が北極探検に使用したことから別名「植村モデル」とも呼ばれる1970年登場の2ndダイバーをベースとしたSBDC143。
コロンとしたクッションケース形状から「タートル」と呼ばれることもあるが、SBDC143を呼ぶニックネームとしては「Captain Willard(キャプテンウィラード)」が一般的のようだ。
これは映画「地獄の黙示録」でウィラード大尉が着けていたことから来ている。
私がSEIKOダイバーズを知った時はこの大きなクッションケースのモデルが欲しくて欲しくて、そして手に入れられず泣く泣く諦めたのだ。SEIKOはとても素晴らしい仕事をしてくれた。
スペックはいずれも200mの防水性と70時間のパワーリザーブ、クラシカルなカーブのサファイヤガラスを使用している。
時計ベルトには製紐(せいちゅう)と呼ばれる日本の伝統技法で編み込まれたファブリックストラップが2本付属する。
モデル | SEIKO Prospex SBDC141 1965 1stダイバーズ | SEIKO Prospex SBDC143 1970 ダイバーズ 植村モデル |
商品イメージ | ||
価格 | 定価 137,500円 | 定価 148,500円 |
ケースサイズ | 横40.5㎜、縦47.6㎜、厚さ13.2㎜ | 横42.7㎜、縦46.6㎜、厚さ13.2㎜ |
重さ | 106g | 106g |
防水性 | 200m潜水用防水 | 200m潜水用防水 |
耐磁 | あり | あり |
ムーブメント | 6R25 自動巻き | 6R25 自動巻き |
パワーリザーブ | 70時間 | 70時間 |
精度 | 日差+25秒〜−15秒 | 日差+25秒〜−15秒 |
ケース材質 | ステンレス | ステンレス |
ガラス | カーブサファイア 内面無反射 | カーブサファイア 内面無反射 |
ベゼル | 逆回転防止ベゼル | 逆回転防止ベゼル |
その他 | ダイヤシールドコーティング カレンダー(日付)機能つき 石数 24石 秒針停止機能 ねじロック式りゅうず スクリューバック ポリエステル替えバンドつき 逆回転防止ベゼル | ダイヤシールドコーティング カレンダー(日付)機能つき 石数 24石 秒針停止機能 ねじロック式りゅうず スクリューバック ポリエステル替えバンドつき 逆回転防止ベゼル |
魅力的なSEIKOモデルと高級ブランドの比較
①SEIKO SBDC101
メジャーリーグの大谷選手がCMモデルに登場するSBDC101。上記で紹介したSBDC141をよりモダンにアップデートしたような精悍な面構え。
このモデルを比較するなら「チューダーのぺラゴス」でしょう。
ぺラゴスはチタニウム素材を使用しており軽量でムーブメントの精度も非常に高い。一方で、SBDC101はダイヤシールドコーティングで傷がつきにくいステンレスを使用し、カーブサファイヤによる高級感も兼ね備えたモデル。
ぺラゴスに関して言えば、ROLEXサブマリーナーの半値以下でこの精度のムーブメントと完成度の高さにチューダーという時計ブランドの凄さを感じてしまうが、そのぺラゴスの3分の1以下の価格でここまで追い上げたSEIKOにも賞賛を送りたい。
モデル | SEIKO Prospex SBDC101 | TUDOR ぺラゴス |
商品イメージ | ||
価格 | 定価 143,000円 | 定価 539,000円 |
ケースサイズ | 横40.5㎜、縦47.6㎜、厚さ13.2㎜ | 直径42㎜ |
重さ | 180g | 約148g |
防水性 | 200m | 500m |
耐磁 | あり | あり |
ムーブメント | 6R25 自動巻き | MT5612 自動巻き |
パワーリザーブ | 70時間 | 約70時間 |
精度 | 日差+25秒〜−15秒 | 日差-2秒〜+4秒 |
ケース材質 | ステンレス | チタニウム&スチール |
ガラス | カーブサファイア 内面無反射 | サファイアクリスタル |
ベゼル | 逆回転防止ベゼル | チタニウム製逆回転防止ベゼル セラミックディスク |
その他 | ダイヤシールドコーティング カレンダー(日付)機能つき 石数 24石 秒針停止機能 ワンプッシュエクステンダー | ヘリウム排出バルブ(9時位置) 日付表示(3時位置) チタニウム製ブレスレット 独自のブレスレット延長機構 ラバーストラップ付属 |
②SBDC125
お次はSBDC125。
思わず「これROLEX エクスプローラーⅡじゃん!」と唸ってしまうほど似ている。
そもそもダイバーズウォッチは見た目が似ているモデルが多いが、ステンレスのベゼルに丸形の文字盤といったらもはやこれしかない。
SEIKOダイバーズの中では「SUMO」に近いデザインで、エクスプローラーⅡ云々抜きにしてもカッコいいモデル。
ROLEXエクスプローラーⅡの魅力が色褪せることは決してないが、私はSBDC125を「プアマンズエクスプローラーⅡ」と呼ぶことにしたい。
モデル | SEIKO Prospex SBDC125 | ROLEX Explorer Ⅱ |
商品イメージ | ||
価格 | 定価 143,000円 | 定価 1,049,400円 |
ケースサイズ | 横42㎜、縦48.8㎜、厚さ12.5㎜ | 直径42㎜ |
重さ | 186g | 約160g |
防水性 | 200m | 300m |
耐磁 | あり | あり |
ムーブメント | 6R25 自動巻き | 3285 自動巻き GMT機能 |
パワーリザーブ | 70時間 | 約70時間 |
精度 | 日差+25秒〜−15秒 | 日差+2秒〜−2秒 |
ケース材質 | ステンレス | オイスタースチール |
ガラス | サファイア 内面無反射 | 傷防止サファイア |
ベゼル | 逆回転防止ベゼル | 固定式、24時間目盛 |
その他 | カレンダー(日付)機能つき 石数 24石 秒針停止機能 ワンプッシュエクステンダー ねじロック式りゅうず スクリューバック ダブルロック中留 | スモールセコンド(6 時位置) クロノグラフ機能 積算計 秒針停止機能による 正確な時刻設定 |
③SBEC009 & SBDL091
こちらはダイバーズモデルではなく同じくProspexのスピードタイマーシリーズ。
スピード~、といったら比べるのはコレ、「OMEGA スピードマスター」!
クロノグラフの位置が似ていて、時計に興味がない人が見たら間違いなく見分けがつかないだろう。
それにしてもスペック項目によってはSEIKOの方が優れていると言っても過言ではないにも関わらず、SBDL091でこの価格!
コスパで選んだら間違いなくSEIKO一択。
モデル | SEIKO スピードタイマー Prospex SBEC009 | OMEGA スピードマスター ムーンウォッチプロフェッショナル | SEIKO スピードタイマー Prospex SBDL091 |
商品イメージ |