「シェイプメモリー」とは
シェイプメモリーとは皺になりにくい形状記憶機能のあるポリエステル生地。高密度に織られていて撥水性も備えています。
一般的なポリエステル生地というと厚手で硬さのある印象ですが、シェイプメモリー生地は薄手でしなやかな生地感。
オイルド生地との違い
バブアーと言えばオイルドジャケット。元々船上で着ることを想定して作られたジャケットなので、防水性を高めるためにコットン生地にオイルをたっぷり染み込ませた点が特徴です。
現代においてはそのオイルが徐々に抜けていくことで経年変化による味出しが楽しめることから、ファッションアイテムとして不動の地位を確立しています。
そんなオイルド生地とシェイプメモリーの違いを3つの視点で説明していきます。
保管・洗濯等のメンテナンスが楽
シェイプメモリーであれば、オイルド生地のようにクローゼットでオイルが隣の服に移ってしまうことはありません。
また、自宅での手洗いも可能で、クリーニングにも普通に出せます。
そういったイージーケアである点が大きなメリットです。
ライトな生地感と着心地
寒暖の差が激しい季節の変わり目には、サッと羽織れてサッと脱げる軽快な服が楽ですよね。
シェイプメモリー仕様のビデイルは一枚仕立てのツルリとした生地なので、インナーに何を着ても引っ掛かり感は無く、スマートに脱ぎ着ができます。
サラサラの生地で花粉やホコリも付きにくいので、私のようなアレルギー性鼻炎持ちにとっては春先の上着として最適な生地と言えます。
さらに皺になりにくい為、コンパクトに畳んでバッグにしまうことも可能。
ジャケット自体が非常に軽いので携帯性が非常に高いです。
クラシカルなディテールを踏襲
生地がハイテク素材になったからと言って、バブアーらしさ、バブアーの魅力が色褪せることはもちろんありません。
通常のビデイル同様に、襟は同色系のコーデュロイ生地が使われ、チンストラップも付いています。
膨らみ感のあるポケットやバブアーのロゴ入りのメタルボタン、ファスナーストラップに至るまで、クラシックなビデイルのディテールを踏襲しているのです。
ある程度の寒さであれば、高密度のポリエステル生地が風をシャットダウンしてくれますが、生地が薄手で保温性が無いので、あくまでも「ちょっと肌寒い時の羽織着」と考えるのが良さそうです。
一日を通して、暑かったり、肌寒かったり、という温度調整が必要な季節に適した生地感です。
バブアー シェイプメモリー「ビデイルSL」のサイズ感
176㎝、73㎏の筆者がサイズ38を着たショット。
ラグランスリーブなので肩のツッパリ感は全くなく、袖丈、着丈も完璧なサイズ感。
ちなみにこのモデルはビデイルSLをベースに作られています。明るい色を選べば土臭さが無く、爽やかな印象。
ロングコートやショート丈のスペイジャケットも人気
実は同時期にBEAM別注のバブアーのロングコート(シェイプメモリー仕様)を購入していますが、そちらも38サイズでスプリングコートとして重宝しています。ロングはバブアーらしいセージ(グリーン)にしましたが、この男臭い雰囲気がたまりません。
ロング丈のシリーズはバーレー(ニューバーレー)やボーダー等も人気ですが、このモデルは膝丈なのでどちらかと言えばバーレーに近い型です。
襟のコーデュロイ生地がしっかりしているので、綺麗に襟が立ち、形をキープしてくれる点もバブアーの優秀なポイントです。
ショート丈も良いけど、スタイルを綺麗に見せてくれるロングも良いです。
ショート丈では近年トランスポートジャケットのセレクトショップ別注モデルが増え、盛り上がりを見せはじめています。
太いボトムスに合わせるならショート丈のトランスポートジャケットやスペイジャケットがしっくり馴染むかもしれませんね。
「バブアー」は春の羽織着に最適!
今回のバブアー シェイプメモリー「ビデイル」のレビューを纏めると以下の通り。
とにかく使い勝手が良いので、季節の変わり目には大活躍すること間違いなし!
- 軽くて皺になりにくいから携帯性◎
- 季節の変わり目に丁度良い生地感
- イージーケア、イージーメンテナンス
- 生地は高機能、ディテールはバブアーそのもの!