flexispot E7W昇降デスク脚レビュー

【テレワーク】昇降デスク脚を徹底比較!買うべきメーカーは!?

遂に念願のFlexispot昇降デスク脚E7W(ホワイト)を購入、自作ヒノキムクボード天板に装着したのでレビュー!

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テレワークの運動不足に抗う「スタンディングワークスタイル」

テレワークが本格的に開始されてから早1年が過ぎた。運動不足を解消する為、自宅マンションで「竹脇まりな」のフィットネス動画を見ながら奮起していたが、「今日は疲れたからいいか」「昨日やったから今日は体を休めよう」と、ついつい自分に甘くなるのは人の常。

座りすぎは死亡リスク(がん、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病等)を高めるという情報を最近よく目にするが、1日8時間以上座る人は4時間/日の人と比べ死亡リスクは15%増、11時間/日だと40%増となる研究結果が出ている。もはや1日30分のウォーキングや週5回のランニングでは相殺出来ないらしい。

とすると座れば座る程、健康の借金をしているような状態で、これを打開するには座る時間を極力減らして、ついでに定期的な運動をしてようやく健康体を維持出来ると考えるべきだろう。

自宅テレワーク環境を整える為に「良いデスクチェアを買おう」という人は多くても、「立って仕事をしよう」という発想まで行く人は限られると思う。

しかしオフィスワークなら往復の通勤があり、トイレに行くにも、コピー機の前に行くにも、ランチに行くにも立って歩くことになる。その差はかなり大きい。

特に私のように、夜もデスク前でチェアに腰掛けてゲームするような人種は尚更だ。

都市部に住む人は住居スペースも限られるケースがほとんどだと思われる。そこで、昇降デスクなら限られたスペースにおいてもスタンディングとチェアスタイル両方に対応できるので救世主になるはずだ。

結局どのメーカーから買えばいい?

結果的に信頼度の観点から一番知名度が高いFlexispot(フレキシスポット)のE7というグレードを選択した。(E7にはブラックカラーのE7Bと、ホワイトカラーのE7Wが存在する。)

それはさておき、選択するにあたり当然の如く片っ端から世に出ているFlexispotの代替候補となりそうなメーカーをチェックした。

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エメゾ(AIMEZO)

こちらのメーカーは米国アマゾンでもそれなりのレビュー評価を得ているようで、上位モデルらしきZB3はスペック的にはFlexispotのEJ2かE3並と思われる。やはり日本のアマゾンでの評価が少なく、何よりも昇降範囲が67.5cm〜という点が致命的だった。

基本的にデスク脚のみの場合、昇降範囲の数値には天板の厚みが含まれていないため、天板2−3cmを含めて計算する必要がある。

すると最小でも天板面の高さは約70cmとなり、これはキーボード作業を行う場合で考えると身長176cm以上の人でないと「机の高さが高すぎる」数値となる。

※詳しくはバウヒュッテのHPでご自身の身長を入力すると理想的なデスク、チェアの高さを調べることができる。

粗を探せば、なんとなく操作板もちゃちいのと、価格も3.5万円(記事執筆時)と安くはないので、選択肢から速攻で除外。

SHARKER

こちらのメーカーのダブルモーターモデルはFlexispotのE3とほぼ同じスペックで耐荷重は20kg重い120kgまで対応している。価格は3.3万円(記事執筆時)、FlexispotのE3は元々4.5万円だったのが、3.1万円まで値下がりしているので、それだけでコレを選ぶ理由はないのだが、昇降範囲は60cm〜と奮闘している。

なんとなく左右の脚を繋ぐフレーム部が細いので、堅牢性のみ気になるところ。

Amazonの評価も上々だが、件数が少ないので、タイムセール等で大幅に値下がりすれば、リスクを取って購入するという選択肢は多少出てくるかもしれない。

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バウヒュッテ

ゲーミングチェアやデスクを得意とするバウヒュッテ。ネットで調べると「おっ、バウヒュッテも昇降デスクあるじゃん、しかも2万円台と安い!」と一瞬騙されるのだが、こちらは脚部が可動式なだけで、電動式で動かせるわけではない。

耐荷重も40kgと低く、都度デスク上のものをどかして高さを変える労力を考えると今回の意図にはマッチしない。

サンワサプライ

「我らがサンワサプライがやってくれた!」と思ったのも束の間、価格はなんと20万円超え…。「いや誰が買うんだよ」と思わず突っ込みたくなるが、おそらく業務用。ぼったくりに近い価格。

他にもガス圧式が約10万円、手動でハンドルをクルクルするタイプだと普通にAmazonで販売されている。

flexispotにもハンドルくるくる手動式はあるが、ハンドル邪魔だし面倒だし論外。ということで本記事からは除外することにした。

Fenge

Amazonに高い広告料を払っているのか、やたら検索上位やオススメに出てくるFengeというメーカー。ちょっと前までは存在しなかったはずがこの1−2ヶ月で参入してきたようだ。

Amazonレビューではしっかりした日本語で概ね高評価のコメントが書かれているが、コレを3万円で買うならflexispot E3をセールで買った方が遥かに良い。

天板はエッジがR処理されておらず角が尖っていて肘が絶対痛くなるし、フレームが全体的に華奢な印象。

そして致命的なのは脚と脚を繋ぐフレームが天板に固定される設計ではないので、チェアスタイルで使うと絶対に気に触る位置にくること。

IKEA

北欧デザインらしくスタイリッシュでスッキリしたデザインのIKEA。

ただIKEAの昇降デスクは機能ではなくデザインで選ぶべきもの。機能面では昇降デスク専業メーカーに劣る。

上の写真はベカントというモデルで天板(120x80cm)付きで5万円。flexispotのようなスクエアなデザインではなく丸みのある脚が好みであれば選択肢に入るかもしれない。

FlexiSpot

FlexiSpotはユーチューバーが動画でこぞって褒めているが、Youtubeはメーカーの広告案件が含まれるケースが多いため、その点はよく理解して参考にする必要がある。(ちなみに私はFlexiSpotの回し者でもなんでもない)

私は基本的に製品を比較する場合は、より知名度があり信頼がおける方、性能が低いローエンドよりハイエンド、を求める傾向があるが、特にこの昇降デスク脚においてはその傾向が強かった。

何故なら「こんな30kgもある鉄の塊、失敗しても捨てるの大変」という考えがあったからだ。

届いた時の梱包材を几帳面に取っておく人なんてほとんどいないだろう。売るにしても大変だし、捨てるのもお金がかかる。そう簡単に買い替えられるものではないから、後から不満が生じるリスクを心配するくらいなら、一番有名なところで買っておけ、というマインドになる。

ラインナップ豊富→どれを選べばいいのか問題

FlexiSpotの電動式昇降デスク脚の主要グレードを比較してみた。手動式やシングルモーター、耐荷重が低いモデルは割愛した。特に耐荷重については、肘でデスク面に体重を預ける場面は十分に想定されるし、デスクがぐらつくのは嫌だったからだ。

昇降速度は今回比較したデュアルモーターモデルはいずれも38mm/s(1秒で3.8cm昇降)、この他、シングルモーターのEG1、EF1はいずれも25mm/sで耐荷重は70kgとライトユースのモデルになっている。

E7EJ2EB2E3
耐荷重125kg100kg100kg100kg
昇降範囲58〜123cm69〜118cm71〜120cm60〜123cm
対応天板サイズ幅120〜210cm
奥行60〜80cm
厚み≧2cm
幅120〜210cm
奥行60〜80cm
厚み≧2cm
幅120〜180cm
奥行60〜80cm
厚み≧2cm
幅120〜200cm
奥行60〜80cm
厚み≧2cm
脚段階3段階2段階2段階3段階
メモリ
ロック××
障害物検知×
アラーム××
カラー白、黒白、黒白、黒白、黒
操作盤タッチパネルタッチパネル押しボタン押しボタン
定価4.8万円
※3.8万円
3.4万円2.9万円4.5万円
※3.1万円

E7はトップメーカーのFlexiSpotの中でも公式ストアで一番売れていて、一番性能が良いモデル。結論から言ってしまえば、「コレを買っておけば問題なし」というものだが、人によってはE3でも十分と感じるかもしれない。そこは予算と使い方を考慮しながら決めると良いだろう。

記事投稿時(21/5/23)ではE3はセール中で3.1万円に値下がり中。私はE7をタイムセールで3.8万円まで下がったタイミングで購入した。不定期にセールで値下がりすることが予想される為、急いで買う必要がなければAmazon価格チェッカー等でチェックしてタイミングを見極めるのが良いかもしれない。

開梱・組み立て

flexispot E7W昇降デスク脚レビュー

人気で在庫不足なのか4/25に購入して、届いたのは5/12だった。梱包は思ったよりコンパクトで一人で受け取れる大きさだった。

ただフレームは重量物なので、一つ一つ丁寧に取り出してフローリングに傷が付かないよう気をつけた。

flexispot E7W昇降デスク脚レビュー

内容物は上記写真の通りでコレを組み立てて、最後に天板に取り付ける流れとなる。

フレームはそこそこ太いので圧迫感が出ないようにホワイト色を選択した。

flexispot E7W昇降デスク脚レビュー

組み立ては六角ボルトを同梱の六角レンチで締めて行くようだ。六角レンチの方がねじ山が潰れにくく強力にボルト締結できるので、こういった重量物には向いているのだろう。

flexispot E7W昇降デスク脚レビュー
メインフレームの両端にサイドフレームを取り付ける。
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脚部を取り付ける。
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脚部に床と接する足部品を装着。
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ここで天板にフレームを取り付け。位置合わせは慎重に行なった。真ん中の黒いボックスが電源。

ちなみに私のテレワーク兼荷物置き部屋は5畳と狭く、最終的に机をひっくり返す作業を考慮して、置く位置に近い場所で作業した。下にはフィットネス用にしようしている方お風呂マットを敷いているが、フローリング保護の点から正解だった。

flexispot E7W昇降デスク脚レビュー
電源コード部はカバーで目隠しできるようになっている。多少他のコード類も収納できるが、大きな電源タップは入らない。
flexispot E7W昇降デスク脚レビュー
操作パネルも天板裏にネジで固定する仕組み。デスク右側に配置した。

作業自体はゆっくりやったのもあるが、およそ40−50分程度で完了した。

完成品イメージ

完成品を配置した。なかなかいい感じに仕上がっている。

flexispot E7W昇降デスク脚レビュー
flexispot E7W昇降デスク脚レビュー

足元のコードはもう少しスッキリさせる予定。

flexispot E7W昇降デスク脚レビュー
flexispot E7W昇降デスク脚

元々使っていたヒノキムクボードの天板に再度ワトコオイル入れを施した。ダークウォルナットカラーはホワイトのフレームとも相性がよく部屋の雰囲気にマッチしてくれた。

FlexiSpotでも純正の天板がプラス2万円程度で購入することができる。自作するほど手間をかけたくなければ天板もセットで購入したり、人によってはIKEAの天板や木工所の端材と組み合わせているケースもあるようだ。

率直な感想

〜良い点〜

音が静か:昇降がスムーズで全く音が気にならないレベル

非常に堅牢で揺れない:以前に使っていた永田製作所の鉄脚は予算をケチって補強具を省略した為、タイピングで揺れていたが、コレは本当にしっかりしていて全く揺れを感じない。スタンディングスタイルでも揺れは全く気にならない程頑丈。本体重量が35kgもあるので、それが安定性に寄与している。

タッチパネルは便利:タッチパネルの反応は良好で、ボタンひとつで設定した高さに変えられるのはやはり便利。高さ調整が楽なので、気軽に立ったり座ったりワークスタイルを変えて気分転換できるのは凄く良い。

昇降範囲が広いのは正義:高さを高くするだけではなく低くすることもできるが意外と使い勝手が良い。タイミングの姿勢によって微調整できたり、小学生の息子がたまに使う時にも高さを低くできるので、かなりユニバーサル。

〜イマイチな点〜

大きな不満はないが、挙げるとすれば以下の通り。

脚がゴツい:4本脚タイプと比べると脚部は太いので足元のスペースは若干狭くなる。むしろ何も置かないのが正解。

ケーブルカバーの容量が少ない:デスク周りの電源ケーブル管理は別途考える必要があるので、その辺りオプション品でも良いのでスッキリ纏められる仕組みがあるとより良い。

長生きしたいなら買うべき?!

flexispot E7W昇降デスク脚レビュー

今回FlexiSpot E7Wを買って気が付いたのは「立って仕事をするって意外といいもんだな」ということ。集中したいけどダラダラしてしまう時に、スタンディングデスクにすれば気分を切り替えられるし、メンタル的にも良い効果があると感じる。

今後自宅で働くスタイルが定着しそうな人には自己投資としてお勧めできるアイテムではないだろうか。

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