今回はデスクチェア購入に至るまでの選定基準や各メーカー比較についてお話します。
- 今使っているデスクチェアから買い替えたい。
- 4万円以内でデスクチェアのコスパモデルを買いたい。
- デスクチェアの種類が沢山あり、どれが良いかわからない。
- デスクチェア購入時のポイントを知りたい。
自宅ワークで最大の必需品はチェアだった
春頃からテレワークが本格化。ほぼ自宅でのデスクワークがメインになってから久しい。
現在の新居へ引っ越すタイミングで自作したデスクがあったので快適快適!と思っていたがデスクチェアとして使っていたイームズシェルチェアのリプロダクト品は長時間座っていると腰が痛いわ、お尻が痛いわで急遽買ったニトリの低反発クッションで誤魔化すのもそろそろ限界に思えてきた。
チェアはエルゴヒューマンプロのオットマン付きを買う為に小銭貯金を始めていたので、お金が貯まるまで我慢するつもりだった。
がしかし欲しいという思いは募るばかり。
一級品じゃないとダメと思いがちな自分の思考をグッと堪え、改めて手が届きやすい3−4万円クラスのチェアまで視野を広げることにしてみた。
メーカー候補絞り込み
メーカーとしては日本企業で以下の会社とモデルに絞り込んだ。
- イトーキ: サリダチェアYL8,YL9
- オカムラ: ビラージュ
- コクヨ:エントリー
- サンワサプライ: メッシュチェアハイバック
これ以外にもニトリ、LOWYA、バウヒュッテ等片っ端から検索したが、中途半端にデザインや価格で選んで後悔するよりはチェア/オフィスサプライ専業メーカーの方が信頼性が高いと考え候補から外した。
イトーキサリダチェアYL8・YL9
イトーキはオフィス什器メーカーの大手で、スピーナ、コセール、アクト等、機能・デザインに優れるチェアを多数作っている。
このサリダチェアはコストパフォーマンスに優れたモデルとなっており価格が安い順からYL2〜YL9までラインナップしている。
私のように176cm程度の背丈がある場合、ハイバックチェアの方が背中全体に荷重が分散するので負担が少なく、座り心地も良いのでYL8かYL9が候補に残る。
価格の違いはYL8が3.5万円、YL9が4.0万円程度となっており、スペックの違いとしてYL8の背面がメッシュ生地&ランバーサポートであるのに対し、YL9はエラストマー樹脂のメッシュとなっている。
高級チェアでメッシュ生地を使用したモデルは多いが中には「メッシュ生地が経時的にへたってくる」というレビューもあり、どうしても選ぶのに慎重になってしまう。
エラストマー樹脂のように樹脂製なら丈夫でへたることはなさそうなので耐久面が気になるならYL9一択となる。
エラストマー樹脂メッシュのデザインは腰部から放射状に広がるようなデザインで徐々にメッシュ穴が大きくなることで腰部は硬くサポート力が強く、背中は体や動きに合わせて動くように柔軟性を持たせているようだ。
引用:イトーキ公式 https://shop.itoki.jp/shop/g/g24088405/
オカムラ ビラージュ
オカムラもイトーキと同じく大手オフィス什器メーカーで、高級チェアメーカーとしても名高い。
バロン、コンテッサ、シルフィ等など10万円を軽く超え、予算として最低15〜20万円くらいは覚悟しないとハイエンドモデルは選べない、というくらい庶民憧れのブランドである。
そんなオカムラも手に届きやすいモデルを販売している。ビラージュというモデルでイトーキのサリダ同様にラインナップはいわゆるピンキリである。
全7シリーズの内、選ぶなら上位3シリーズで考えたいところであるが最上位のVC-Largeはもはや一番安い構成でも10万円超えである。
4万円の予算で選べるのはせいぜいVMC1といったところだが、デザイン・機能・カラーリング共に切ないほどに足元を見られている感覚を覚える。
4万円でオカムラのチェアを買うのはまさに中途半端な選択と言えよう。
引用:オカムラ公式 http://interior.okamura.co.jp/soho/village/vc/vcm1/8vcm1c.html
コクヨ エントリー
コクヨというと文具メーカーのイメージが強いが結構いいチェアを作っていて、イングというモデルなんかはグッドデザイン賞を受賞しているし、デュオラというモデルは横からのルックスがものすごい綺麗なチェアだ。
入門モデルとなるエントリーはベースのチェアが2万円でアームレストとヘッドレストはそれぞれ3−4千円で別売りとなっている。
全て買っても3万円以下なので今回の候補の中では一番安上がりな選択。
しかしAmazonレビューを見ると決して悪い総合評価点ではないが「う〜ん」と唸ってしまう部分があるのも確か。
エントリーのデザインはよく言えばシンプル・ニュートラル、悪く言えば個性が無く地味なので、どうせコクヨを買うなら背伸びしてデュオラが欲しくなるのは間違いない。
引用: コクヨ公式 https://www.kokuyo-furniture.co.jp/products/office/entry/
サンワサプライ メッシュハイバックチェア
個人的に最後の最後まで有力視していたのはサンワサプライのチェア。
約4万円の価格でイトーキサリダYL9と同じ価格でフルスペックの機能、さらにはオットマンまで付いてくる。
オットマンが欲しいと思っていたのでこの価格でこれほど多機能を織り込んだ点は高く評価できる。
過去にサンワサプライの8万円くらいのPCデスクを10年以上使っていたことがあり、製品企画力は高く評価しているメーカーでもある。
明るいカラーリングで部屋の雰囲気も重くならないのが好印象だった。
ネットでのレビューもそこそこ高かった。
ちなみに公式サイトなら送料無料!
【公式】サンワサプライ 高機能ハイバックメッシュチェア+オットマン選んだのはイトーキのサリダYL9!
最終的にはブランド力・信頼性・デザイン・機能等を総合的に勘案し、イトーキのサリダYL9を選択した。
ハーマンミラーのセイルチェアにインスパイアされたようなシャレオツなデザイン、コストパフォーマンス、そしてイトーキであれば大丈夫だろうという安心感があって決めることにした。
安定のイトーキ、細部をレビュー!
重量・サイズ感
レビューを読んで理解していたが、結構重くデカいチェアだ。
それゆえに圧迫感を感じない白を選んで良かったと思う。
重量について悪評を書き込む人もいるようだが、高級チェアは安定感を出す為にどれも20−30kgはあるものだ。
座面クッション
レビューでは座面が薄い、というコメントもあったのだが正直座っていて痛いと感じることはなく十分なクッション性があると感じた。
座面の生地は魚の鱗のようなパターンで少し立体的に編み込まれていて、毛羽立たなそうなしっかりした感触。
座面が大きいのであぐらをかいて作業できるのが良い。
アームレスト
デフォルトの向きで付けると肘を置く位置が遠く、またデスクの高さに合わせると結構前の方でぶつかってディスプレイまでの目線距離が遠くなってしまったので、左右を付け変えて逆向きにした。結果的にこの方がしっくりくる。
アームレストは高さ調整可能だが、水平方向に動かせないので、その点は少し不便に感じた。クッション性はあるが正直体重を乗せるように肘掛けると痛くなってきた。
これの解消方法については後述する。
キャスター
デフォルトのキャスターは普通のナイロンキャスター。フローリングの上で空回りして床を傷付けるリスクを回避する為にエレコムのウレタンキャスターを装着した。ウレタンといっても触った感じはほとんどプラスチックの質感っぽいのだけど、Amazonレビュー通りフローリングでの滑りは良く床の傷は防いでくれそうである。
その他調整機能
高さ調整に加え、背面4段階ロッキング、座面位置前後調整も加わり自分の好みの位置に合わせることができる。
やはりこれがデスクチェアの最骨頂と言えよう。
不満点を解消すべくカスタマイズ
サリダチェアYL9を実際に使ってみて不満に感じた点は主に以下の2点だ。
- 背面がヒンヤリ・スースーする
- アームレストが硬めで痛くなってくる
背面が冷たい場合の対策
まず1については夏場の通気性が良好というメリットもあるが腰を冷やすのは身体に良くないだろうということで、これからの時期を考えてブランケットでも挟もうと考えた。
しかし、ここで最強のアイテムを発見してしまう。
IKEAのLUDDEルッデである。
参考までにIKEAオンラインストアのリンクを載せておく。
https://www.ikea.com/jp/ja/p/ludde-sheepskin-white-90166468/
このルッデはリアルシープスキン一枚革でフッカフカのモッコモモの触り心地。
オンラインストア限定品で価格は約5千円。これを背面に装着するとぴったりなのだ。
まるで私の部屋が20代女子のようにキュートに変貌しているが、座り心地はあたかもゴールデンレトリーバーに包まれているような幸福感。
「いや、流石にこの見た目は…」と思った人にこそ是非試して欲しい。どうせ他人に見られることはない、と割り切ってしまえば快適さが格段にアップする。
家でゴールデンレトリーバーもしくはシロクマが優しく自分の背中を包み込んでくれると考えれば、5千円の投資の価値を感じられるはずだ。
ちなみにもう少し落ち着いた色味が良い人にはスコールドという茶褐色のものがある。ただしお値段は8千円にアップする。
楽天やAmazonでも100%ムートン(羊毛)ラグを探せば高品質なものが売られている。
肘置きが痛い問題の対策
そして既に上の写真でチラ見えしてしまっているが、アームレストクッションとして最高のアイテム、「Enich Agent」のアームクッションだ。
サリダYL9のアームレストは大きめで高さ調整も可能なのだが、肘に体重をかけると次第に痛くなってくる。理由としてアームレストの端部が少し硬いので肘の位置次第では硬い端部に当たってしまう為だと思われる。
もっともこれは本来のアームレストの位置だと背面から遠すぎるので、私が敢えて左右逆に取り付けていることも一因。
しかしEnich Agentのアームクッションを使うことで、肘が痛い問題を容易に解消してくれる。
Amazonには似たようなものが多くあるがケチらずに3千円でこちらをご購入頂く方がオススメ。
低反発ウレタンが非常に高品質で体重を乗せても肘が痛くなる事は皆無。へたらず長く使えること間違いなし。
もしカバー表地がへたっても中のウレタンが問題なければカバー自体を自作することで長く使えそうだ。
使用方法の説明書きに沿って装着、余剰なマジックテープをカットすれば完成。
まとめ
私が購入した後に開催されたAmazonプライムデーでは3.9万円→3.1万円まで値下がりした実績あり。
サリダチェアYL9を購入検討中の方はこれからのセールで値下げの可能性があるので要チェックされたし!
※サリダの長期使用レビューの記事をアップしています。宜しければコチラもご覧下さい。
※在宅ワークメインの方はエルゴヒューマンもオススメです!