イトーキサリダYL6

コスパで選ぶ大手オフィス家具メーカーのデスクチェア

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オフィスチェア選びで失敗する原因

テレワークが始まったことをきっかけに昨年イトーキのサリダYL9チェアを購入した筆者。思えばこれまで数種類のチェアを買っては、しっくりくるものに出会えず買い替えてきた。

失敗したのには理由がいくつかある。

理由① 安物買いの銭失い

正直これが一番痛い。デスクチェアと言っても安いものでも1万円前後はするもの。ケチってお金をドブに捨てることになるなら、予算を足してもっと良いチェアに出会えたはずなのだ。

デスクチェアは拘れば拘るほど高くなる。考えればそのはずで、数十kgある体重以上の荷重を支えられるように作られていて、背を倒してもたれかかっても部品が壊れたりひっくり返ったりすれば、製造物責任上の問題が生じる。(なので、そもそも強度が低いチェアは背が倒れなかったりする)

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理由② よく調べずに買う

デスクチェアには実に多くの機能がある。デザインやレビュー評価が良くても自分が必要とする機能が無かったり、想像と違ったということもある。

いくつかのポイントを紹介させていただく。

・背面ロッキングは固定機能の有無や何段階で用意されているか

・座面スライド機能や前傾サポートの有無

・アームレストの垂直・水平調整の有無

・ランバーサポート(腰部)の有無

座面の高さ調整は必須機能なのであえて省略した。背面ロッキングは椅子にもたれかかった際の背面が傾斜する機能で、角度やロッキングの強弱、固定機能は快適性を重視する方には重要な項目。

チェアの上であぐらをかく人は座面スライド機能があると余裕を持ってあぐらをかける。

アームレスト調整機能は、高級品モデルでないと水平調整は滅多に付いていないので、少なくとも垂直(高さ)調整が可能であれば合格ラインだろうか。

ランバーサポートは長時間座るときに腰部への負担差が現れてくるので、個人的にあったほうが嬉しい機能だ。

理由③ 自分の体に合っていない

予算も付け足して、ネットでも評判や機能性を十分に調べた。このチェアで間違いない!

でもちょっと待ってほしい。そのチェア、本当にあなたに合ったチェアですか?

実は自分の体サイズにあったチェア選びというのも重要なポイント。今使っているチェアがあれば、そのサイズを測ってみて、今のチェアは小さいからちょっと大きめを選ぶ、等考えながら選定するほうがオススメ。

海外メーカー品は大きく作られているケースが多いので、比較的体格が小さい日本人は注意して選ぶ必要がある。

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予算〜2.5万円前後で買えるチェア

本来であれば予算ラインをもう少し下げて1万円くらいで買えるチェアから紹介できればベター、と考えた一方、その価格帯で「これはオススメできる」と思えるチェアが本当に無かったのだ。

私の妥協ラインは、“長時間座っていても疲れにくい”、“オフィスで使うレベルのチェア”だったので、機能・品質を考えるとどれも最低ラインに届く代物では無かった。

デスクチェアは処分にも手間と費用がかかるため、安易に買い替えられるものではないことを考えると、サクラレビューが多い中華品を評価点数で選ぶのもリスクが大きい。

オススメその① イトーキ サリダ YL5

イトーキサリダYL5

そんな中、大手オフィス什器メーカーのイトーキから発売しているサリダチェアシリーズのYL5は高コスパだ。1万円台ながら、ランバーサポートが付いてくる。この価格でランバーサポートが付いてくるモデルはなかなか無い。

シンクロロッキング機能もあり、アームレスト無しだと1.3万円、アジャスタブル肘が付いても2万円弱と有名メーカーとは思えないほどの価格設定になっている。多機能ではないが、発売元もイトーキなので安心して買える点が魅力だ。

オススメその② コイズミファニテック JG6

コイズミファニテックは学習机でも有名な家具メーカー。私は最近小学生に上がった息子用にコイズミファニテックのビーノという学習机セットを購入したが、ナラ材を使用した木の温もりを感じる机で、作りもしっかりしていたので大変良い買い物だった。(実は当初購入した無印のデスクは天板に釘が埋まっているというお粗末な不良品に当たってしまい、そこから買い替えた)

そのコイズミファニテックが発売するJG6は、多機能なハイバックデスクチェアでありながら実勢価格2.5万円という価格帯。

ランバーサポートに加え、40度4段階シンクロロッキング、座面スライド、そして高さ調整可能なアームレストがついてくる。特にロッキング角度40度とはかなり頑張っている。

カラーバリエーションは5色、どれも落ち着いたカラーリングなので部屋の雰囲気にも合わせやすいだろう。

オススメその③ コクヨ エントリー

コクヨエントリーチェア

コクヨといえば文具メーカーの印象が強いが、グッドデザイン賞の受賞歴を持つ本格的ながらスタイリッシュなチェアを作っているメーカー。

そのコクヨのオフィスチェアのエントリーモデルとなる名前そのままの「エントリー」はハイエンドモデルAIRFORTをより多くのユーザーに、という思想で作られたモデルで、すっきりとしたシンプルなデザイン。

アームレスト、ヘッドレストは別売りオプションとなっている。ベースのチェア2.3万円に上記オプションを2つ足しても約3.1万円に収まるという魅力的な価格帯。

ランバーサポート、シンクロロッキングに加え座面調整機能もついており座り心地には定評のあるモデルとなっている。

オススメその④ イトーキ サリダYL6

イトーキサリダYL6

実際にイトーキユーザーであり、イトーキ推しの筆者です。

イトーキのサリダYL6はハーマンミラーのセイルチェアにインスパイアされたような腰部から放射状に広がるパターンを配向したプラスチックの背面素材を採用している。メッシュよりも耐久性がよく、硬めのしっかりした座り心地を味わうことができる。

座面スライド機能はついていないが、シンクロロッキング機能搭載。ランバーサポートの代わりに、この独特のメッシュ穴が腰部から上部にかけて徐々に大きくなることで腰部は硬目でサポート力が強く、背中は体や動きに合わせて動くように柔軟性を持たせている。

価格帯は2.0−2.5万円となっており、お洒落なデザインとカラーリングなのでデザインにこだわりたい人にオススメのモデル。

ちょっと高価だけど魅力溢れるチェア(4万円〜)

以下のモデルまでいくともはや細部の機能、こだわり等のレベルが段違いです。10万円でお釣りが来るモデルに絞って紹介します。

オススメその① コクヨ デュオラ

コクヨデュオラ

私が当初喉から手が出るほど欲したチェア、それがコクヨ デュオラ。3つのデザインアワードを受賞しており、見ればうっとりするほどの流線美。

特筆すべきは、ペルビックアジャストサポートというレバー一つで前傾・後傾時の腰椎部のサポートを切り替えてくれる機能。デスク作業時は前傾姿勢になることも多いが、前傾サポートは基本高級チェアにしかついていない機能。

そしてクランクスライドアームは、水平に大きくアームレストを移動することができ、様々な作業姿勢をサポート。

価格は7万円〜となっている。

オススメその② オカムラ シルフィー

オカムラシルフィー

デスクチェアメーカーの王者オカムラ。庶民憧れのブランドであるが、その中でもシルフィーは機能と価格のバランスが良く高コスパモデル。

バックはオカムラらしい近未来的な美しい流線型。そして豊かなカラバリ。

小柄な人にもフィットする唯一無二のバックカーブアジャスト機能、高級チェアならではの前傾姿勢サポート、そして座面のウレタンクッションも部位により硬さを変えているというコダワリの強さ。

バロンやコンテッサまでいかずともシルフィーでオカムラの真髄を味わえること間違いなし。

こちらもコクヨ デュオラ同様の7万円〜。

オススメその③ コクヨ イング

コクヨイング

最近チェアに長時間座っていて思うのは、運動不足と座り過ぎで逆に疲れる説。人間は長時間座ることで筋肉が強ばり、血流が悪くなり、結果的に早死を招くと言われている。座りすぎは良くない。

このイングは座面が360度揺れ動くことで、座りながらにして運動効果が得られるという画期的なチェア。このチェアに4時間座ると1.5kmのウォーキングと同じ運動効果があるというのだ。

さらに筋肉が動くことで脳のα波が増加し、クリエイティビティを促進。集中力を高めるβ波も増加。もはや宇宙人のテクノロジーではないか、というくらい革命的なチェアではないだろうか。

価格は8万円〜。

オススメその④ エルゴヒューマンスマート

エルゴヒューマンスマート

憧れのエルゴヒューマンからは機能を絞った高コスパのモデル“スマート”。

価格は4万円程で購入でき、ブランド特徴の重厚なランバーサポート、各種座面調整も可能。まずは手軽に購入できるスマートでエルゴヒューマンデビューというのもいいかもしれない。

予算に合わせて最適な選択を

私が少々高めのモノを購入する際は「想定使用年数x年間使用日数」で価格を割り返して、1日あたり何円のコストかという計算をしばしば行ないます。

その価格がその製品の提供価値にふさわしかを考える際の一つの目安となります。これは自分の買い物を正当化する手段でもあるのですが(汗)、目先の安さに釣られて買い物に失敗しない為という意味合いもあります。

仮に5万円のチェアをほぼ毎日、5年間使用すると仮定した場合、1年間のコストは1万円、1日あたり27.4円です。年間200日で計算しても1日あたりは50円です。使用頻度や重要性を考えれば、必要経費と踏み切れる考えです。

毎日使うものなら後悔しない選択をするほうが良い、そう思います。

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