暖冬で敢えてダウンを買う。
この2-3年、毎年買おう買おうと思っていながら先送りにしていたダウンジャケット。今年こそはと思い有楽町阪急メンズで下見をして、結果的にタトラスに決めた。購入経緯や着用感をレビューしていこう。
どのブランドを選ぶべきか
高級ダウンのブランドは色々選択肢があり、どれを選ぶかは三者三様。「今回なぜタトラスを選んだか」説明していきたい。
ハイブランドのモンクレールやムーレー、それより手の届きやすい~10万円前後のゾーンにタトラス、ヘルノ、デュベティカ、カナダグース、ウールリッチとひしめいている。今回は予算を10万円と決めていたのでそれより下の価格帯については割愛したい。
使用シーンとしてはON/OFF着れるスタイリングを考えていた為、比較的細身でスタイリッシュなイタリアブランドであるヘルノとタトラスに選択肢を絞っていた。カナダグースやウールリッチもビジネスパーソンがスーツの上に羽織るモデルとしては人気だが、誰かと被りそうな気がしてやめることにした。特に最近カナダグースは人気すぎて、カナダグースのロゴで‘‘ドヤッ‘‘としている感じがしてしまいそうだと感じた。
デュベティカはそもそも眼中に無かった。以前にうちの姉がデュベティカのダウンを着ていた時に「意外と安っぽいな〜」と感じた為だ。モンクレールもそうだが、薄くてピカピカの生地は個人的に好きになれず、そもそもダウンは雨に弱い素材だから耐久性が心配だ。
ダウンを買うと決めた当初、FORZA STYLEの干場編集長がYoutubeでおすすめしていたイタリアの新鋭ダウンブランドDunoを目当てに阪急に行ったのである。Dunoも良かったが店員さんに「お客様は体格がガッシリしているのでDunoはボリューム感が出やすいかもしれない、TATRASがバッチリ決まってます」と褒められたので木に登るつもりで買ってしまった。でも買ったのは後日ネット購入だった。折角良い接客をしてくれた店員さん、本当にゴメンなさい。
それにしても第三者の目は本当に重要だと感じた。素人が自分で鏡を見て自分自身を客観視するのは中々難しい。
TATRASってどんなブランド
TATRASはイタリアのミラノに拠点を持つブランド。2006年にイタリア・ポーランド・日本の3か国のコーポレートブランドとしてスタートを切っている。美しいシルエットと機能性を兼ねそろえたダウンジャケットが特徴だ。
ちなみに以前のTATRASのメンズラインにはミリタリーコートタイプのミドル丈は無く、ショート丈がほとんどだった。
最近はトレンドを取り入れ、ミドル丈のモデルを拡充してきている。
Nestoreの着用感
今回購入したN-3BミリタリージャケットテイストのNestoreは私がダウンに求めていた全てのニーズを満たしてくれるモデルだった。
まずお尻はすっぽり隠れる丈の長さだから腰が冷えない。これだけで温かさがかなり違うし、もちろんスーツの上から羽織ってもジャケットの裾がはみ出たりしない。
次に手首のリブ。かなりしっかりしたリブがあるお陰で冷たい風をシャットアウトしてくれる。以前に購入したNANGAダウンはこのリブが無く、袖丈も短かったので冷たい風がスースー入ってきたが、そういった悩みとは一切無縁である。
そして特筆すべきはフードにあしらわれたラクーンファーと首元のラビットファーだ。マフラーをしていないと首元から冷たい風が入ってきて凍えることがあるのだが、このダブルファーのおかげでマフラー要らず。
ポケットが沢山あり、バッグを持たなくても財布、iPad mini、iPhone、キーケース、等々収納できてしまう。
シルエットも少しゆったりしていてトレンド感を取り入れているが、ダウンのステッチが外側に出てこない縫製方法、ウエストの絞り具合など絶妙のサイズ調整により不思議と太くは見えない。
とにかく着ていて温かい。ほかのダウンジャケットとこうも違うものかと感心してしまった。まるで羽毛布団を羽織ってるみたいだ。
このダウンは定価16万円だが、私が買った19年12月時点で10万円になり、その後のセールで更に値下げされていた。
タトラスの最新モデルについてもセールでの値下がり幅が大きい為、BUYMAやブランドセレクトショップで楽天セールに被せて買えば、かなりお得に手にすることが出来そうだ。