もはや説明不要のRED WING(レッドウィング)人気沸騰モデルの「IRON RANGER(アイアンレンジャー)」アンバーハーネス。
レッドウィングのアウトレット品を唯一販売すると言われる、上野のフットモンキーにフラッと立ち寄った際に偶然遭遇してしまい、吸い込まれるように購入してしまった。
今回はアイアンレンジャーの購入動機やサイズ感を含めてレビューしていきたい。
なぜ今ブーツか?
私は脱ぎ履きしやすい短靴が圧倒的に好きで、過去にトリッカーズのカントリーブーツ、チペワのモンキーブーツ等にトライし、結果的に手放してしまった過去がある。
↓ ①手放したチペワのモンキーブーツ。オイルドレザーの質感は大変良かったが足幅が合わず…
↓②手放したトリッカーズカントリーブーツ。大きいサイズを選んでしまい失敗。
そんな私が再びワークブーツ購入に至った経緯、それは「ワーク&ミリタリー」への羨望。
先日記事を出したARTIFACT by SUPERGAも70年代ワーク&ミリタリーの再現がテーマになっており、購入モデルを吟味する際も、ミリタリーテイストのハイカットモデルに最後までかじりついて見ていた。
最近は専らミリタリーウェアであるM-65, M-52, M-47といったカーゴパンツを物色したり、ハッピージャケットやミッドレイヤーのフリースジャケットをワードローブに加えることも検討している。
ワークテイスト・ミリタリーテイストを考えた場合、キャンバスのハイカットスニーカーはとても相性が良いが、本当にそれで良いものか自問自答していた。
いややはり欲しいのは本格派のレザーブーツではないだろうか、という結論に達した時、既に買うべきモデルは決まっていた。
それが今回購入した「レッドウィング アイアンレンジャー」だ。
ブーツ好きの巣窟「上野フットモンキー」
上野アメ横にあるフットモンキーは外観こそ街の靴屋といった趣だが、店構えからは想像できないほどの品揃えを誇る。店頭だけでなくバックヤードにも在庫を積んでいるからだ。
店の奥に足を運べば、パラブーツ、トリッカーズ、ホワイツ等が所狭しと並んでいる。
調べるとアメカジの老舗店が並ぶアメ横の中で、ブーツと言えば「ココ」的な有名店のようだ。
店員さんもかなり詳しく、的確なサイズ選び、ブーツ選びをサポートしてくれる印象だった。
アイアンレンジャーの特にアンバーハーネス色は人気で入荷が少ない、とのこと。最近では「中々手に入らない」といって栃木から来訪された人もいるようだ。
ミュールスキナーラフアウトやブラックハーネスもかなり渋く、色違いで全て手に入れたくなる衝動に駆られるが、そこをグッと堪えて念願の「アンバーハーネス」をゲット。そのまま履いて帰ることにした。
外観のレビュー
まず初めに触れたいのが「レザーの質感」。
オイルをふんだんに含んだプルアップレザーは、まるで赤ちゃんの肌にたっぷりスキンミルクを染み込ませたような、きめ細やかでしっとりした質感。ずっと撫でていたいくらい滑らかで気持ちが良い。
左右の靴の色合いが異なるのはオイル含有量の差とのこと。
今回は極力光らせたくないので、ブラッシングのケアのみでしばらく履き続け、ケアは汚れ落とし→ミンクオイルでエイジングにトライしていく予定。
キャップトゥ部は2重のレザーで補強されている。重量物を落とした時に足指を守る昔のワークシューズの知恵がそのまま踏襲されている。
昔の鉱山労働者がこういったレザーのワークブーツを履いていたと考えると凄い。
今であれば化繊の生地に鉄板入りの靴が一般的で値段も半分以下だろう。そういった靴は大量生産するには適しているが、レッドウィングのようにソール交換を行うことで長く愛用できるクラシカルなワークブーツは、今だからこそ再評価されても良いように思う。
前から後ろにかけてせり上がるようなカーブを描く足入れ部分もデザイン性が高い。
他のレッドウィングモデルにはあまりない珍しい特徴。
踵の補強についても二重のレザーで高さ方向にかなり入念に補強されている。履きこんで踵の上のスネあたりにも履き皺を入れていきたいところ。
アウトソールはビブラム・430ミニラグとなっている。ソールの厚みが抑えられているので反りが良く歩きやすい。
外観でもゴツさはなくスッキリしたルックスに仕上がっているので武骨すぎず、綺麗目な服装にも合わせやすい。
レザーステッチは3重のラインで縫われており、ちょっとやそっとでは解れない頑強な作り。
グッドイヤーウェルト製法のソールは全周縫われているのではなく、ヒール部は裏底から釘打ちで固定されている。
ヒールがスリ減った時にウェルトを傷めずにヒール交換が容易にできることを考えると、良い仕様かもしれない。
「オイルレジスティング」と書かれたソールは、耐油性どころか冬の路面凍結した地面へのグリップも発揮する。
アンバーハーネスのモデルNo.は「8111」。カラーリングによりモデルNo.が異なる。
着用イメージ・サイズ感
私の足サイズは以下の記事中にある通り。アイアンレンジャーはUSサイズ8.5をチョイス。
革のしなやかさも相まって履き始めから大きな靴擦れはなく履くことができている。
デニムにSEROやブルックスブラザーズ等のオックスフォードシャツ、バブアーのジャケットを合わせて歩くことを想像しながら春を待ちわびたい。
チノパンと合わせると、チノパン発祥の地英国でBritish Armyのオフィサーになった気分を味わえる。
バーンストーマーのドレスファティーグパンツと合わせてみた。グリーンカーキとブラウンブーツでよりミリタリー調のトーンに。
革を育てる楽しみのあるブーツ
ちゃんとした革靴を買うのはトリッカーズのブラックレザーの短靴(バートン&ウッドストック)以来。
プルアップレザーのブラウンカラーはよりカジュアルで柔らかい印象があり、どのボトムスと合わせてもマッチする。
特にアンバーハーネスのレザーの質感は感動的で、とにかくエイジングさせるために「歩きたい」と思わせる魅力のある靴だと感じる。
購入翌日に歩きまくったせいで、夜に足が攣るアクシデントに見舞われたが、運動不足のからだには丁度良い。
今後定期的にエイジング記録を更新していくので乞うご期待!