暖かくなったり、寒くなったり、ラ○バンダリ(死語!?)…。
そんな季節の変わり目には、程良い保温性で軽く羽織れるジャケットが一着あれば便利です。
今回は3,990円という圧倒的コスパのユニクロ「デニムジャケット」をレビューしていきます。
デニムジャケットが欲しい、けどゴワゴワは嫌い
デニムジャケットのデメリットと言われて真っ先に思いつくのが「生地が硬くて肩が凝る問題」ではないでしょうか。
もちろん、昔ながらのハードなリジッドデニム生地を着倒して自分だけの色に育て上げていくのが醍醐味、という御仁もいらっしゃることでしょう。
しかし、もう固い生地を頑張ってくたくたになるまでエイジングさせる必要はないのです!
ストレッチデニムで快適
ユニクロデニムジャケットにはストレッチデニムが使われています。腕を曲げても肩を回しても突っ張り感が一切ないのには驚きました。タグを見るとポリウレタンが1%しか入っていないのに「この伸縮性は一体どう言うことなんだ」そう思わずにはいられません。
混紡されているポリエステルも若干伸縮性があるタイプが使われている(?)のかもしれません。
パターンも秀逸
もちろんストレッチデニムというだけなら今の時代珍しくはありません。ユニクロデニムジャケットが優れている点として「無理のないリラックスシルエットのパターン」であることも挙げられ、これにより圧倒的な着心地の良さに繋がっていると感じました。
ベースデザインはリーバイスの1stモデルをモチーフにしていると言われています。フロントに入っているプリーツが特徴ですね。
背中にもプリーツ
このプリーツによって肩まわり、腰まわりの動きやすさが向上していることはもちろんですが、今時でナチュラルなコクーンシルエットに仕上げています。
逆にドレスシャツにあるようなダーツ(絞り)がもし入っていたら、やはり時代感を間違えた人のようになっていたと思います。
昔、祖父に「お前にやるよ」と言われた年代物のオーバーサイズのエルメスのレザーブルゾンを思い出します。あの時は重くてデカくて「絶対着こなせない」と思い断ったのですが、今になってもらっておけばよかったなと思います。
ディテールも抜かりない作り
更にユニクロはユーザーボイスを踏まえつつジャケットの作りを改良しています。
美しい襟
個人的に感心したのは襟の仕立てです。もちろん台襟にはなっていませんが、しっかり厚みのある生地を縫い合わせているので美しい襟のシェイプを常にキープしています。
便利な腰ポケット
更にユーザーボイスを元に追加されたのがこの腰ポケットです。ここに手を無造作に突っ込んで歩きたくなる雰囲気です。
モノがポロリと落ちないように深さのあるポケットとなっているので、スマホや財布を入れていても安心です。ただ、あまり厚みがあるものを入れるとシルエットが崩れてしまうように思います。
一枚仕立てだけど防風性高し
しっかり打ち込まれたデニム生地なので春風をしっかり防いでくれます。裏地がなくてもリラックスフィットなので腕入れは非常にスムーズです。更に裏側の両サイドは隠しポケットとして使うこともできます。
着用イメージ・サイズ感
176cm、体重76kgの筆者がLサイズを着用したイメージ。(専らダイエット中!)
リラックスフィットながら絶妙なバランスだと感じます。特にドロップショルダーの作りがとても良いです。
デニムジャケットは春のイチオシアウター!
春のアウターとしてロングコートも持っていますが、やはり出番は少ないです。特にカジュアル着ならショート丈のジャケットの方がサッと羽織れて軽快感があります。
ショート丈といえば、今期セレクトショップがこぞって取扱う「バブアーのトランスポートジャケット」を買うかどうか迷っていたのですが、このデニムジャケットで満足してしまったので今シーズンはユニクロデニムジャケットをガンガン着ていきたいと思います。
ドロップショルダーやフロントポケットの位置を少し下げているところなんかを見ても、ユニクロUディレクターのクリストフルメールっぽいデザインだなと思います。様々なデザイナー、ブランドとのコラボを経て、ユニクロのインライン商品もデザインがかなり洗練されてきていますね。
ヴィンテージマニア垂涎の1stデニムジャケットのディテールを踏襲しつつ、コンテンポラリーな要素を詰め込んだ温故知新のデニムジャケット、3,990円なら買わない理由がありません。