夏真っ盛りで35度超えの日々が続く中、ろくに外出もしないのに服が欲しくなる発作が再発。
折角コロナ禍で着ない服をメルカリで処分し、クローゼットの整理を進めてきたので、最近モノを買うときは「それ本当に要る?」と自問自答を繰り返すことにしている。
しかし今回得たアイテムの魅力と価格を天秤にかければ、「これは”買い”」と明言できるだろう。
ユニクロ×レインスプーナー(Reyn Spooner)コラボ
昨年で終了したユニクロ+jの喪失感の中、期待していたTheoryコラボは個人的に不発、ユニクロUは相変わらず絶妙に着こなしにくいアイテムが多いし、MARNIは「誰がこんな奇抜なの着るんだよ」という感じでしばらくの間、半強制ユニクロデトックス状態に陥っていた。
そんな中ひっそりとレインスプーナーとのコラボ商品が発売されていて、しかもこの時期にぴったりのアイテムにも関わらず「既に値下げしてる!」ということで都内某店舗に足を運んだ。
レインスプーナー(Reyn Spooner)とは
ワイキキのアラ・モアナ・センターで、“太平洋のブルックス・ブラザーズ”と言われた洋品店『Reyn’s』が、ワイキキビーチにて最高のサーフトランクスを作っていた『Spooners』に、スウィムウエアやシャツを作らせていたことから発展し1962年に合併、『Reyn Spooner』が誕生しました。その後、仕立ての良いシャツ作りと、裏生地使いのアロハシャツなど斬新なアイデアで、世界で愛されるブランドへと成長したのです。40年以上の伝統を誇る豊富なレパートリー、ハワイで作られた本物のアロハシャツをワードローブに加えてはいかがでしょうか。
https://www.jalana-web.com/c/brand/br-r/reynspooner
高品質のハワイアンシャツブランドとして、おそらく服好きには知名度がそこそこ高いブランドだと思うが、服にそこまで興味が無いと「どこそれ?」という感じかもしれない。
一時期アメカジブランドに傾倒していた筆者にとっては懐かしいブランドで、三軒茶屋のSEPTISまで行ってプルオーバータイプのアロハシャツを買ったのが初めての出会いだった。
鮮やかな色使いとしっかりした生地感でとても気に入っていたが、当時の自分にはオシャレに着こなすことが出来ず結局手放してしまった。
そんなレインスプーナーをユニクロで手軽に手にすることが出来るとは、まるで初恋の相手と遭遇し心の火が再び灯るような気分(!?)だった。
購入したモノ
今回購入したのは以下の2点。いずれもセール価格になっていてお得に購入することが出来た。
- レインスプーナー オープンカラーシャツ
2,990円→ 1,990円 - NYウィークエンド トリップ スウェットショーツ
1,990円→ 990円
このインフレの時代にユニクロだけデフレが進んでいるのだろうか。本家であれば軽く1万円を超える価格であることを考えると、破格だ。逆にこれがユニクロコラボの魅力でもある。ユニクロ公式HPでレインスプーナーコラボ品のレビュー件数を見る限りではあまり注目されていないのかもしれない。実際に私が購入した赤羽店ではまだまだ店頭に各サイズが並んでいた。
他にもいくつかの色柄展開があり、どれもアロハシャツのカテゴリーとしては使いやすそうなパターンだと感じられた。グリーンカラーも人気のようだが、私は以前に購入したマッキントッシュフィロソフィーの開襟シャツと色あいが被るのでホワイトカラーをチョイスした。
以下、右がマッキントッシュフィロソフィー、左が今回購入品。
そしてNYウィークエンドショーツは、「多忙なニューヨーカーが休息と充電をするために出掛ける週末の小旅行」にインスピレーションを得たコレクション。
こういったスウェット生地のショーツは有りそうで無かった。同じスポーツスタイルでもナイロンギアショーツのようなシャカシャカパンツにはないリラックス感が漂うところが個人的にグッと来る。
こちらはグレー、水色、ネイビーの3色展開。
ユニクロ×レインスプーナーの生地感
本家レインスプーナーは糊が効いた硬めの生地感といった印象で、生地の品質は高いが若干ゴワゴワする感じもある。一方、ユニクロ×レインスプーナーコラボ品は程よい生地感で本家よりドレープ性が高く、サラッと羽織れる軽さがある。それでいて透け感は少ないので非常に使い勝手が良さそうだ。
生地の色合いは白というよりオフホワイトのような色合いなので、どこかレトロクラシカルな雰囲気を感じさせる。
綿100%の生地で、レインスプーナーのオリジナル生地の質感を再現したそうだ。レインスプーナーのアーカイブの中から厳選された柄は、プリントのかすれ具合の再現性が高く非常に良い。
NYウィークエンドショーツの生地感
お次にスウェットショーツ。一般的なスウェット生地というと厚みがあり、夏には少し厚そうであるが、この生地は厚みが程よく、適度にシルエットのリラックス感もあるので履いていてとても気持ちが良い。
家着としてもリラックスできるし、そのまま外着としても使える汎用性がある。
左足にアメカジのようなロゴ、そしてポケットは深く、スマホや財布をすっぽり入れることが出来る。バックポケットも一つあるので外着として着る際にはハンカチ収納部として抜かりなし。
着用イメージとサイズ感
176㎝、72㎏でシャツ、ショーツともにLサイズを着用。
※余談ではあるがパナソニックの光脱毛器を1年間使い続けてきたお陰で、かなりスネ毛が薄くなった。
前を開いて羽織るように着れば、リラックス感がより高まる。
以下は前を閉じて着たイメージ。シャツについてはビッグシルエットとまではいかない程度に肩幅、身幅にゆとりがあるので一切ストレスのない着心地。
スウェットショーツも一部では「大きい」という口コミもあったが、逆にタイトに着ると足が太く見えるのでこのくらいが丁度いい。
他の記事でも言及しているが、私はとにかくお腹が締め付けられるのが苦手なので、ウエスト82cmの実寸に対しLサイズ(推奨ウエスト84〜92cm)で全然OK。ゴムが太く優しい締め付け具合で、かなり好みな着用感だ。
グラミチとのコーデ
レインスプーナーシャツにグラミチのナイロンショーツを合わせてもバッチリだ。リゾートホテルのビーチサイドでトロピカルジュースを飲む自分の姿がリアルに想像できる。
もうこれを着てハワイに行く準備は出来た。…準備だけは出来ている!
まとめ
最近(個人的に)盛り上がり具合に欠けるユニクロコラボ企画の中でも、久々の良品に出会うことが出来た。
一つわがままを言えば、ステテコで展開している以下の柄でシャツも作って欲しかった!
これがあったら絶対にもう一枚買っていただろう。
最後に、ユニクロで人と被るのが気になるという人へアドバイスをしたい。どうしても被るのが気になるのであれば、ユニクロだと一目で分かるものは見送るのも一つの手。値は少し張るが、本家レインスプーナーやコナベイハワイ、レミレリーフのようなタイムレスピースを買い、長く着るという手段もある。
これらのブランドにはきっと価格分の価値が感じられるだろう。