スラックスにメッシュベルトを合わせると、少しカジュアルダウンして夏のビジネスカジュアルに最適なバランスになる。
そう信じて止まない筆者はユニクロのエラスティックメッシュベルトを過去に購入するも、ベルトの留め具部分がやたらボッコリとしてしまって、どうにもダサく感じていた。
しかし今回購入したイタリアのAnderson‘sが生み出すメッシュベルトは全く異なる趣を見せてくれた。
Anderson‘s(アンダーソンズ)とは
1966年に革製品で有名なイタリア パルマに創業したAnderson’s(アンダーソンズ)。一流のタンナーのレザーのみを使用し、“レザーアルチザン“と称される程に熟練工の手作業を重視しており、仕上げ・ポリッシュまでハンドで行うコダワリのベルトを生み出しています。イタリアを代表するベルトブランドとして、その実力は有名メゾンのファクトリーとして生産を請け負っていることからも証明されており、ピッティウォモで数々の洒脱者が着用したり、国内有名セレクトショップでも広く取り扱いされています。
https://sdijp.jp/brands/andersons
ベルト専業ブランドといえばアンダーソンズを始め、アンボワーズ、サドラーズ、アンドレアグレコ、アンドレアダミコあたりが有名で、どこも付け心地のよく高品質なベルトを作っている。
私のお気に入りはアンダーソンズとサドラーズで、真鍮製の金具や扱うレザー素材、デザイン等はどれをとっても素晴らしいものばかり。
そんな中、私のラインナップに加わったのはレザーとエラスティックゴムを使用した黒のメッシュベルト。
ベルト外観
以下のベルトのバックルは上の3つは真鍮素材が使われている。特にブラウンのグレインレザーのベルトは真鍮が褐色に変化し、かなり味が出てきている。一方で、1番上のサドラーズの黒ベルトは真鍮製でありながら色変化は無いので、合金の種類が異なるのかも知れない。
今回購入したアンダーソンズのエラスティックメッシュベルトのバックルはローラータイプなので、ベルトを締め上げるときに滑らかに動くのが心地良い。素材は記載がないので不明だが真鍮ではなくステンレスなのだろうか。
特筆すべきは使われているレザー素材も高級靴に使用されているような艶のある質感の高いレザーということ。当然ながらステッチも真っ直ぐでとても綺麗に縫われている。
エラスティック部分の外観については特に特徴はないが、引っ張るとビヨンビヨンと良くストレッチする。いかにも安そうな硬いゴムコードを使っているベルトもある中、そこはやはり価格並みの品質の高さが感じられる。
最近はビジネスカジュアルも浸透したことで、スラックスのウエスト部分がゴムになっているものが増えてきた。時間帯によりお腹が張ってウエストサイズが変わりやすい筆者にとっては有難い仕様ではあるが、ベルト自体が伸びないことにはその恩恵に授かれない。
アンダーソンズのエラスティックメッシュベルトであればウエストゴム仕様のスラックスの快適さを十分に生かすことができるだろう。
着用イメージ
ウエスト82cmでサイズ85を着用。
アンダーソンズのエラスティックメッシュベルト最大のメリットは「フロントのレザーパーツ部が長いので、一見ゴムメッシュベルトには見えない」という点だろう。
これならかっちりしたビジネスシーンでも使える。
参考までに他のベルトコレクションの着用イメージも載せておきたい。
レザーメッシュベルトはバックルが大きめなのでカジュアル寄りではあるが、夏のビジカジであったり、ジャケパンスタイルなら全然使える。メッシュベルトだとベルト穴の間隔に微調整が効くので、こまめにサイズ調整できるのが良い。
まとめ
アンダーソンズのエラスティックメッシュベルトは14,300〜17,600円と、決して安い値段ではない。というよりむしろ高い。
しかしイタリアの職人が丹精込めて作るベルトはどれも味わい深く、長持ちもする。
中々買い替えないものだからこそ、コダワリのベルトでウエストと共に気持ちも引き締める。そんなゲン担ぎをしてみるの良いかもしれない。