2016年に組み立てたMini-ITXの自作PCをゲーミング機にスペックアップすることに成功した為、マウスもゲーミング仕様とすべく、またもやネットで物色を始めた筆者。
欲しい→探す→欲しくなる→更にネットで調べる→より欲しくなる→時間の無駄だから買う、というネットの罠に自ら飛び込んだ結果、ロジクール「G502」を購入したので、今回はその選択基準、そして使い勝手をレビューしていきたい。
ゲーミングマウスの選択基準
ボタン数
ゲーミングと一重に言っても遊ぶゲームのタイプによってマウスに求められるものは変わるようだ。例えばFF15のようなMMO RPG系だとコマンド入力が多いのでボタン数が多い方が良く、FPSは6ボタンくらいあれば十分というレビューを多く目にした。
しかし個人的にFPSで6ボタンで十分という話は懐疑的だった。iPadでPUBGをプレイする際は右手側で「視点移動、ジャンプ、しゃがむ、ほふく、パルクール、射撃、スコープ調整、その他諸々」を操作していたからだ。
左手でキーボード入力するにしても操作が多すぎると混乱するので、両手の操作バランスを保つためにもマウス側に十分なボタン数があった方が良いと考えた。
MMOは今のところ遊ぶ気がないので、具体的には10-12コぐらいのボタンあれば十分と考えた。
DPI
DPI(マウス感度)はゲーミングマウス選びでは結構重要なポイントになる。エイムを慎重に行う場合はDPIが低い方が良く、視点移動をすばやく行うためにはDPIが高い方が良い。
また、ゲーム内で瞬時にDPIを調整するシーンも出てくる為、マウスのボタンで即座にDPIが調整でき、かつその調整単位が好みに合わせて細かく調整できるのが望ましい。
テラリアのようなサンドボックスゲームでブロックを壊したり置いたりする際もDPIが低い方が作業がはかどると考えられる。
有線or無線
ガチゲーマーは有線に拘る人もいるが、最近の無線マウスは接続安定性やスピードの点からもほとんど有線と差が無い。
逆に有線だとマウスを動かす際に引っかかりを感じてストレスを感じることもあるので、無線一択とした。
もちろん見た目も無線の方がスッキリしてデスクセットアップが映えるのは間違いない。
絞り込んだ候補
予算1万円前後で吟味を重ね、無線ゲーミングマウスを3点ピックアップした。
Razer Basilisk Ultimate 約12,980円
ゲーミング機器の有名メーカーであるRazer。そのRazerからリリースされている比較的手に届きやすいゲーミングマウスとして「Basilisk Ultimate」がリリースされている。
プログラム可能な11個のボタンを備え、RGBライティングでロゴがカラフルに光るのでテンションが上がる。
Amazonにおいて評価件数1,761件、星4.5点と驚異的な高評価を誇る。
内蔵バッテリーは動作時間100時間、遅延もなく、ホイールの荷重をコントロールできる点も特徴。
DELL ALIENWARE AW610M 約9,980円
DELLのゲーミングブランド「ALIENWARE」で好評のAW610M。
珍しいホワイトカラーのをラインナップし、宇宙人グレイのロゴマークがオシャレ。まさにAlienテクノロジーから生み出されたようなデザイン性のあるマウス。
プログラム可能な7つのボタンを搭載、2000万クリックの耐久性を誇り、内蔵バッテリーの稼働時間は350時間と圧倒的。
Amazonでは評価件数191件、星4.3点を獲得。
Logicool G502 LIGHTSPEED 約13,074円
マウス・キーボードといえばLogicoolと言っても過言ではないほどの有名ブランド。
私が普段仕事用に使っているのもERGO M575Sというトラックボールマウスで非常に快適。
プログラム可能な11個のボタンを搭載、FPSゲームに役立つエイムボタンを加え、親指で3つのボタンをコントロール可能。内蔵バッテリーの駆動時間は60時間となっている。
また、このマウスだけが持つ特徴として、専用のウエイト(4gx2、2gx4)をG502内部に様々な構成で配置し、マウスのウェイトとバランスをカスタマイズできるという点だ。
Amazonでの評価は3,994件で星4.6点という驚異的な評価点を叩き出している。
選んだのは「G502」
結果的に選んだのはロジクールのG502である。理由は単純にデザインが好きだったことと、ロジクールのブランドに対する信頼感があることが大きかった。
またボタン配置も使いやすそうだったことが決め手だ。
プロ選手も使うLogicool Gシリーズ、それを手に取って体感したかったという理由もある。
いざ”G502″開封の儀
内容物
箱を開けるとそこにはひっそりと鎮座するG502様の姿がお目見え。正直、どの角度から見てもイケメンすぎてため息が出てしまう。この左右非対称デザインと鋭利な先端。男心をくすぐるSFチックなデザインが素敵。
説明書類に加え、専用ウエイトと充電用のUSB-A to Micro USB端子ケーブルが付属。専用ケーブルは2mの長さがあり、充電しながらでもマウスを使うことが出来る。
USB-C端子であれば尚更良かったところではあるが、ケーブルを差してもマウス操作時の引っ掛かり感がない高品質なケーブルなので特段の不満はなし。
外観・握り心地
表面はサラサラとした質感で指紋や汗の跡が付きにくい。さすが1万円を超えるマウスはクオリティが違う。
親指や小指・薬指を添える側面は滑り止めのラバー素材が使われており、かなり本格的な作り。
持ってみるとこんな感じで、各ボタン配置も操作しやすいように考えられている。木製デスクの上を滑らせてみると、今までに感じたことがないスルスルっとした軽快な感じで走らせることが出来る。
専用ウエイト
専用ウエイトは以下のイメージで青く囲った部分に加え、株の「G」とロゴ記載がある丸い部分が外れるようにできており、裏蓋にウエイト、本体側に赤外線のUSB-A受信機が格納できるようになっている。蓋はいずれもマグネット式なのでスムーズにカチンとはめることが出来る。
マウス重量116gに対し、最大132gまで増量が可能。
RGBライト
スイッチを入れるとロゴがRGBライトで光り、色は自動で切り替わる。ライト設定はパソコン側のソフトウェアG HUBで変更可能。
こういったライトでテンションを上げてくれるのはゲーミング周辺機器の良いところだろう。
DPIクイックチェンジとホイール
ホイールはコリコリとしたクリック間のある感触だが、ホイール手前のボタンを押すと高速スクロールが可能になる。まるで指フリックでiPadをスクロールするような滑らかな操作感。
また人差し指横のG7,G8はデフォルトではDPIの上げ下げが出来るようになっており、マウスのポインター速度を手元で瞬時に変えることができる。
これについても後述するG HUBで設定を自由に変えることが可能。
G HUBでの各種設定
G502にはオンボードメモリが搭載されており、プロファイル5つまで記憶させることが出来る。
デスクトップや各種ゲーム毎のマウス設定を保存し、自動で切り替えてくれるスマートなマウス。
以下の通り各マウスボタンにコマンドを割り当てることが出来るので、ゲーム内で瞬時に技を作動させたり、オフィス用途ではコピペ等の機能をマウスボタンで完結させることも可能。
DPI速度については前述のとおりG7,G8ボタンで上げ下げが出来るが、デフォルトでは「400, 800, 1600, 3200, 6400」の順で切り替わる。これの数値について細かく調整することが可能だ。
“G502″総評
正直マウス一つでここまでのことが出来るということを初めて知った。どうやらまた一つ、奥深い世界への扉を開いてしまったかもしれない。
静音性もM575Sより明らかに優れており、もはやメインマウスがG502へと置き換わりつつある状況。
これ一つあればオフィスもゲームも快適なデスクライフを送れるに違いない。
しかし有線が6千円台に対し、無線だと2倍の価格がするのは財布的に中々厳しい。しかし個人的にはストレスフリーで使える無線タイプをオススメしたい。