
2016年に組んだMini-ITXパソコン
筆者のデスク左に鎮座するデスクトップPCは16年に組んだモノ。構成は以下の通り。
- ケース Cooler Master Elite 130 Cube
- マザボ Gigabyte GA-H170N-WIFI (mini-itx)
- メモリ Ballistix by Micron (DDR4-2400) 16GBx2枚 ※かなり過多
- CPU Intel Pentium G4500 3.5GHz 2コア/2スレッド
- ストレージ Crucial SSD 2.5インチ 275GB ※後に250GB拡張
- 電源 ANTEC 80PLUS 550W
- DVD ASUSTek 最大24倍速書込 CD/DVDドライブ(※使わないので抜き出し済み)

当時はゲーム使用を想定しておらず、主に一眼レフカメラから取り込んだ画像や動画処理の使用を想定。しかし予算オーバーで高いCPUとGPU搭載を諦め、そのままスペックアップせずに今に至ります。
最近購入したDELL 34インチ曲面ウルトラワイドモニターでは、解像度3440×1440で本来のリフレッシュレート144Hzを出すためにはGPUが必須で、新しいPCを組むか、現有PCにGPUを付けるかで葛藤中でした。
こだわる性格の筆者の場合、新しいPCを組もうとすると最低20万円くらい使ってしまいそうなので、現有PCを延命させながらゲーミング性能をどこまで引き上げられるかにトライすることにします。
購入したのは「GTX980」&「Core i5 7600」
マザーボードGA-H170N-WIFIに対応しているCPUソケット形状はLGA1151で、第7世代のIntel CPUまではサポートしている。Core i7は少し高いのと、持て余す気がしたのでCore i5を選択。
また、小型PCケースのスペースの制約上、あまり大きいグラボは組むのが厳しいので、価格と性能・サイズのバランスを考えてGTX980を選択した。
- Core i5 7600 9,500円(中古)@パソコン工房
- MSI GTX980 Gaming 4G 14,300円(中古) @ハードオフ
CPU、GPUはマイニングに使用したり、オーバークロックさせるような使い方をしなければ劣化は少ないので、型落ちの中古はコスパが良い。尚且つ大手パソコンパーツ通販だったりハードオフのような有名どころであれば1ヶ月保証があるので万一不良品だった場合でも返品・交換してくれる。ヤフオクやメルカリの方が安かったが、安心を買う意味で通販の方がオススメ。
GTX980はディスプレイポートがあるのでDELL曲面ウルトラワイドモニターの性能を最大限に活用することができる。


中古品のCore i5は純正クーラー付きのモノにした。クーラーは未使用なので綺麗な状態。


作業手順
Cooler Master Elite 130のカバーを外し、作業を進めていく。Mini-ITX対応の小型PCケースの為、主にANTECの電源から伸びるコードが余ってスペースを埋めている状態。
CPUクーラーの取り外し
CPUクーラーを取り外すために、まず電源ユニットを抜き出す必要がある。

あとはCPUクーラーの4隅のマイナス部分を回してロック解除し、情報に足を引き上げれば簡単に外れる。作業領域が狭いのでメモリーや他の配線を傷つけないように注意しながら進める。

CPUの取り外し
CPUはピンを引き抜いて簡単に取り外しが可能。表面のグリスはティッシュで拭えば簡単に除去できる。

16年当時約7千円という安価ながらネットサーフィンやオフィス用途では安定して活躍してくれたG4500。Core i5 7600へバトンタッチ。

CPUの取り付け
取り付けは…はい、簡単です。i5 7600を搭載したGA-H170N-WIFIマザボは遂に本領発揮となるか⁉

CPUクーラーの取り付け
G4500とCore i5の純正クーラーを比べるとファンの羽根がスリムに、ヒートシンクも途中から二股に分かれるデザインになっています。この方が冷却性能が高いんでしょうか。ファンに使用されている樹脂も深い黒色でグレード差が出てます。



GPU取り付け
さて、いよいよGPUの取り付けへ。この瞬間はワクワクします。
ケース内の配線が邪魔なので、GTX980様が鎮座できるように配線をいじり、更にはSSDの位置も変更。

Cooler Master の骨組みが邪魔でGPUを取り付けた後に電源コードを接続できず、結果にGPUを付けたり外したり苦戦して、ようやくフィニッシュ。

作業完了
反対からみるとこんな感じ。相変わらず電源の配線が余分でごちゃごちゃですが、エアフローにはそこまで影響なさそうなので、まあ良いでしょう。

上から見ると以下のような感じで配置されているイメージ。

ベンチマーク
日本が誇る人気ゲーム2大巨頭のドラクエとFFの公式ベンチマークを回します。
DQ10 ~Pentium G4500+グラボなし~
Pentium G4500にはオンボードグラフィックボード「Intel HD Graphics 530」が搭載されています。おまけ程度のものでしょうが、DQ10の標準画質ではナント【普通】スコアを獲得しました。
※ちなみに解像度はFHD(1920×1080)となっています。

最高画質でもトライしましたがスコア自体には変化がありませんので、おそらく画質を変えてもスコアが変わらない仕組みと思われます。

DQ10 ~Core i5 7600+GTX980~
次にCore i5 7600+GTX980へ換装後のスコア。なんと【すごく快適】18000オーバーが出ました。
10000スコアを超えると【すごく快適】となるようなので、DQ10であればサクサク。


FF15 ~Pentium G4500+グラボなし~
続いてFFXV(15)。残念ながらG4500の活躍はここまで。軽量品質ながらベンチマーク中も映像はカクカクでとても見るに耐えられないレベル。CPU稼働率も100%となっていました。

以下はFF公式のベンチマークスコア表。最低でも3000以上は欲しいところです。

FF15 ~Core i5 7600+GTX980~
お次は換装後の軽量品質から。【快適】スコアをゲット。ちなみにFF15は軽量品質といえども画質が結構良いです。遊ぶには十分なレベル。CPU稼働率は50%前後なので高いCore i7を買わずに良かった。

次に標準品質。スコアを落としましたが依然【快適】スコア。

高品質にもトライ。カクカク感はなくスムーズにベンチマークが進みましたが、【普通】スコア。

最後にWQHD画質&標準品質でトライしたところ【普通】スコアとなりました。本当はUWQHDでやりたかったですが、解像度の選択肢にありませんでした。
ウルトラワイドディスプレイ、かつ高い画質でFF15を楽しむにはギリギリのスペック、というところ。

FF14 ~Core i5 7600+GTX980~
おまけとして、間違ってDLしたFF14のベンチマークも。スコアは高品質で【とても快適】となりました。
総じて、FPSガチ勢でなければ最新ゲームにも対応できる性能と言えるでしょうか。


その他
グラボを積んでいると画像や動画のサムネイル表示がとにかく早く、ファイル整理が捗ります。最近のスマホもやたらカメラ性能が良いのでファイル容量が大きく、パソコンで整理しようにもサムネイル表示が遅すぎてイライラすることがあったので、やはりグラボは必須と言えます。
そして念願のDELL曲面ウルトラワイドモニター「S3422DWG」でUWQHD×リフレッシュレート144Hzの性能を引き出すことが出来ました!

テレワークにもオススメしたいDELLの曲面ウルトラワイドモニターの性能と機能をレビュー!…
Steamで最新ゲームをプレイ

PUBG、ウィッチャー3、RAFTをプレイしたところ、どれも快適に楽しむことが出来ました。画像処理の負荷が高くなるとGTX980のファン音が大きくなってきますが、気になるほどではないです。
PUBGがカクツキなく遊べたのは意外でした。ただiPadプレイに慣れ親しんだ筆者はキーボード&マウスプレイにはどうしても馴染めず、RAFTでのまったりクラフティングに落ち着きました。
CPU温度も50度前後を保っており、余裕を感じさせます。純正クーラー優秀。
まとめ~旧世代でもまだまだ活躍可能!~
今回は2016年時点でのミドルスペックMini-ITXマザーボードにちょっとマシなCPU、GPUを載せてゲーミング性能を計測しました。
結果的に、高リフレッシュレートや高画質を究極的に求めるようなガチ勢ではなく、エンジョイ勢であれば、まだまだ十分に活躍可能ということが分かりました。
最近はマイニング需要の低迷とNVIDIAの生産過多により新品・中古のグラフィックボードの値段は下げ基調。更に半導体の余剰在庫に対応する為、NVIDIAが最新機種ではないRTX3080の追加生産を検討しているとの情報もあり、今後まだまだ下がりそうな予感。
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