季節の変わり目には新しい靴が欲しくなる。
昨シーズンはレッドウィングのアイアンレンジャーとポストマンシューズ、ダナーのフィールドローと革靴中心に買い足したので、ゴツいハイテクスニーカーをワードローブに追加すべく物色。
今回吟味した結果、「メレル ATB ゴアテックス」をゲットしたのでレビューしていきたい。
検討したスニーカー達
今回は「ハイテクスニーカー」×「白」を前提に検討した。候補アイテムについて簡単に触れていきたい。
1.NIKE エアハラチ(約1.5万円)
ナイキ エアハラチはハイテクな見た目で履き心地が良いのが特徴。価格も1.5万円なので手に届きやすい。
落選理由は、若干素材がチープに見えたこと。
2.ホカオネオネ クリフトン8(約1.7万円)
ランナー達には定番のホカオネオネ。中でもクリフトン8は街履きでも活躍しそうなスッキリしたデザイン。
落選理由は、見た目がスポーティ過ぎていかにもランシューになってしまうと感じたこと。
3.On クラウドノヴァ(約1.8万円)
こちらもランナーに人気で快適な履き心地で評判のOn。以前から気になっているシューズブランドの一つ。
落選理由は、ソール穴の見た目が好きになれなかったこと。
4.NIKE エアマックス95(約1.9万円)
エアマックス買うなら95がオススメ、ということを様々な場所で目にした。エアマックス狩りという社会現象を巻き起こしたレガシーモデル(グレーのグラデーションにイエローの差し色が入ったカラー)の印象が強いモデル。
落選理由は、デザインが独特で着る服を選びそうだと感じたこと。
5. コールハーン ゼログランド(約3.8万円)
コールハーンのハイテクスニーカーはデザイン性が高く、やはりカッコいい。
落選理由は、単純に予算オーバーだった為。予算さえ許せば買いたかったスニーカー。
メレルATBゴアテックス購入の決め手
最終的に購入したメレルATBゴアテックスの決め手は、①ゴアテックス搭載、②1万円台前半で買える圧倒的コスパ、③タフな素材を使用(スウェード&リップストップ生地)といった点。
1万円台前半とは思えないルックスに加え、搭載されているテクノロジーはアウトドアシューズスペックでお値段以上の価値が感じられる。
【搭載テクノロジー】
■ GORE-TEX®メンブレン
透湿性・防水性に優れたゴアテックス®メンブレン。雨天時など全天候対応。
■ スエードレザー&リップストップナイロン&TPUアッパー
耐久性のあるスエードレザー、耐引裂性に強いリップストップナイロン、安定性を高めるTPU素材のコンビネーションアッパー。
■ メッシュライニング
通気性に優れたメッシュ素材のライニング。
■ EVAミッドソール
軽量で安定性・快適性に優れたEVAフォームのミッドソール。
■ メレル エアークッション
歩行時におけるかかと部の衝撃を吸収し、疲労軽減に期待ができるクッションシステム。
■ ナイロン アーチシャンク
アーチ(土踏まず部)をサポートし、長時間の歩行でも疲労軽減に期待ができるナイロンシャンク。
■ リサイクルラバーアウトソール
15%リサイクル素材を採用したラバーアウトソール。
外観レビュー
白とグレーのグラデーションと素材使いが秀逸。トウはポッテリとしたフォルムで親指、小指が擦れる心配がない。
ボリュームのあるソールは求めていたハイテクスニーカーのそれ。がっしりした堅牢な作りは流石アウトドアメーカーといった印象。
全体のボリューム感に合わせてシューレースも太め。付属する替えのシューレースを使えば印象も変えられる。
リップストップ生地が見るからにヘビーデューティーな印象で、クルマに例えるなら、悪路だろうが悪天候だろうが走破出来るオフロード車のようなシューズだ。
調べてみると「ATB」は“All Terrain Boot“の略称で全地形対応車のチャンキーな車体、オフロードタイヤからインスパイアされたデザインとのこと。まさにイメージ通り。
ゴアテックス搭載をしており、靴の内装に貼られている生地もサラッとしたドライ感がある生地なので、靴内の蒸れ感も出にくい。
オフロードタイヤをイメージしたアウトソール。ジャングルモックよりもグリップ力は高そうな印象。
踵はグレインレザーでしっかり補強され歩行安定性を高めてくれる工夫も。
インソールはクッション性に優れている。底面は汚れが付きにくい素材で、一般的な多孔質スポンジ型よりも洗いやすく、すぐに乾かせそうだ。
サロモンとの比較
約1年半愛用してきたスポーツ系白スニーカーのサロモンアルファクロスと比較。
アルファクロスは普段使い、公園で息子と遊ぶ際などにヘビロテしたこともあって、履き口の生地が擦れて破れてしまった。ソールはまだまだすり減っていないので、今後は主に公園・スポーツ用とする予定。
メレルATBで気づいた点は、シューレースを留めるテープ生地がシュータンの中心に走っているが、デザインに溶け込んでいて非常に良いなと思った。
6千円くらいで購入したアルファクロスに比べると、メレルATBは作りのしっかり感と素材のタフさが明らかに上。
メレルATBゴアテックスは滑りやすい?
ネットレビューではツルツルの床だとメレルATBは滑りやすいとの口コミがあった。過去履いていたジャングルモックもかなり滑りやすく(特にマンホールに注意が必要)、メレルの靴はアスファルトや悪路では良いけど都会のツルツル床は要注意と感じていた。
しかし実際に自宅玄関の大理石風の床に水を垂らしてテストしたところ、かなりグリップはしっかり効いていて、滑るような感覚は感じられなかった。
さらに言えば、グリップ性は地面との接地面積で決まると考えられるので、アウトソールにある謎のパールドロップ状突起物がすり減って行くと、自然にグリップが高まるのではと予想している。
(後述)濡れたマンホールの上等はやはり滑りやすいので悪路専用のソールと考えたほうが良さそうです。
サイズ感・着用イメージ
スニーカーサイズは大体27.5cm、革靴はUK8.0, EU42-43の筆者が「27.5cm」を履いたイメージ。
購入時はAmazonプライムの「Try before you buy」という試着プログラムで2サイズを試し、通常選ぶサイズである27.5cmでジャストフィットであることを確認し購入。
靴自体がしっかりした作りの為、脱ぎ履きは都度紐を緩めないといけないが、その分履き心地と歩行安定性は確かだ。雨天時も安心して履けるので旅行時にも心強い。
マルチに活躍できるコスパシューズ!
1万円台前半で買えるゴアテックスシューズはそうそう無い。その中でこれほど優れた素材使い、デザイン性を両立したシューズは他に見つけることは出来なかった。
このデザインが好きな人は間違いなく“買い”ではないだろうか。