自作レザークラッチバッグ

本格レザークラッチバッグ兼タブレットケースを自作しよう!

オッチェント社オイルブレッドペザンテ&トスカーノレザーを使用。

最近バッグ内の整理や社内での打ち合わせ場所への移動時にガジェット類を纏めて持ち運べるケースを探していた。しかし、中々自分の使用イメージにマッチするモノに出会えない。それならいっそ自分で作ってしまえ、ということで自作したクラッチバッグを紹介したい。

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使用シーンを想像してみる

まずどんなシーンで使用するか改めて考えてみる。使用シーンと欲しい機能を考えることで、どんなデザインにするかを決めていきたい。限定しすぎると使う機会が減りタンスの肥やしになる可能性があるので、出来る限り汎用的なものがいいだろう。一方であれもこれもと機能を詰め込みすぎるとデザイン性が崩れてしまうので、このバランスが難しい。今回は、以下のように設定した。

使用シーン

・社内の打ち合わせ移動時

・友人の結婚式(ちょうど間近だった為)

・バッグインバッグとしてのデイリー使い

欲しい機能

・メインルーム&サブルームの2室仕様

・A4くらいの持ち運びしやすいサイズ感

・主にiPad miniと充電ケーブルやガジェットを収納。

但しiPad mini2019モデルが出るまで前モデルから4年も経過したことを考えると、モデル自体の存続が不透明でもある。結果、将来的にiPad Pro11インチまで収納できるサイズとした。

デザインを決める

デザイン探しはPinterestをよく使用したりするが、気に入ったデザインに自分なりのアレンジを加えることが多い。通勤電車で思いついたデザインアレンジをiPhoneかiPadにデッサンして残しておき、少し寝かせてからデザインの再検討を重ねる。このデザインが良い!と思っても縫いづらかったり、革を使い過ぎて重量が重くなったりしてもいけないので、自分のスキルや最終的な仕上がりイメージとしてどうか、という視点も必要だろう。試行錯誤しながら、痒いところに手が届く自分のためのオンリーワンアイテムが作れることがレザークラフトの最大のメリットだ。

今回は前面にカンガルーポケットを一つ配置、2箇所にギボシ(金属の留め具)を付けて被せを固定できるデザインとした。

カンガルーポケット部のみ艶感控えめのトスカーノリスシオレザーを使用。

ギボシにしたのは構造的に壊れることがほとんどなく長く使用できる為。但しカンガルーポケットにはファスナーを配置することにした。バッグを逆さにした時に小物がこぼれ出てくるのを防ぐための工夫だ。手間はかかるが機能に不具合をきたす可能性がある箇所は手を抜かないほうが良いだろう。

革の床面(裏側)はトコノール等を塗って磨くことでツルッとしたテクスチャになり耐久性が増すが、マットな風合いを活かすために今回は未処理にした。革も分厚めなので問題なさそうだ。

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革選び

ここで一点、革選びでの注意点。

革には毛芯入りとそうでないものがある。革の厚みも関係するが、毛芯が入っていると硬目でしっかりしたモノが作れる。そうでないとフニャフニャで形態保持しないのでネットで革を購入する際は写真でドレープ性(折り曲げた時のしなやかさ具合等)を確認するのがオススメ。

今回私が使用したのは、

オッチェント社 オイルブレッドペザンテ2.0mm

オッチェント社 トスカーノリスシオ1.5mm

購入元は「Natt Leather」。とても良い革を安く提供しているレザー屋さんなのでとてもオススメ。

その他、少々お値段は張るが「和乃革」もレザークラフト向けにすごく良い革を提供してくれるネットショップ。特にこちらのヌメ革はキメが細かく高級感がある。いつか革バッグを自作する際はこちらのヌメ革半裁を購入したいと考えている。

必要な工具類

基本的なレザークラフトを作る為に最低限必要な道具がある。今回はそれも記載しておく。

縫い針:

これはセットで数百円と安価で買える。どこのものでも良いだろう。

菱目打ち:

木槌でカンカンやる際に少々音が気になる場合は、協進エルのプロ菱目パンチがオススメ。私も愛用している。但しパンチはアーム部が邪魔をして革の真ん中等に菱目は打てないので、結局は菱目打ちが必要になることは覚えておこう。また、菱目打ちの目の間隔は狭めがオススメ。そのほうが縫い目が綺麗に見えるからだ。

縫糸:

レザークラフトを始めようとしている方は、糸はロウ引きだと思ってないだろうか。もちろんロウ引きは毛羽立ちを防ぎ耐久性が増すが、私のお勧めはポリエステルボンドだ。ライターで炙って縫い留めができ、カラバリも豊富だ。

ハトメ抜き、ハトメ打ち:

レザークラフトで穴を開けたりボタンを付けたりすることは結構ある。セットで揃えておくと出来ることが大きく広がるので最初に投資してしまうのがオススメ。

革包丁、カッター:

個人的なオススメはオルファロータリーカッター。定規と一緒に使えば分厚い革でも真っ直ぐ綺麗にカット出来る優れもの。細かいカットはオルファの別たち、デザイナーズナイフがあれば十分対応可能。

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出来上がり

結果的に大満足の仕上がりになった。

オイルブレッドとても良い革で高級感抜群!ダークブラウン色も同時購入したので次に何を作るか楽しみだ。

切り革

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