mojo68 キーボードカバー レザークラフト

キーボードカバーをレザークラフトで自作!

mojo68 キーボードカバー レザークラフト

先日購入したMelgeekのメカニカルキーボード「Mojo68」。

ホコリよけにアクリル製のキーボードカバーを購入しようと考えていたが、フードカバーのようにキーボード全体を覆うデザインが好きになれず、手元にあるクラストレザーの余りで作ることにした。

 
ポテイト伯爵
ポテイト伯爵のコダワリ発揮ですぞ!
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レザークラフトの醍醐味は「完全カスタムメイド」である点

一般的に売られているアクリル製キーボードカバーは、様々なキーボードに使えるよう大きめのサイズで作られていることが多い。

人気のHHKBのようなキーボードであればエッジにピッタリ乗るような絶妙なサイズのキーボードカバーが売られていたりするが、他のキーボードではそうはいかない。

レザークラフトで自作をする意義は、自分の愛用キーボードサイズにピッタリ合うようなサイズで作れること、そして、ひと手間かけた自作レザーアイテムだからこそ感じられる愛着。

今回対象としたキーボード「Mojo68」は筐体の四辺の周囲に余裕がある為、ここにうまく載るようなサイジングで作ることにした。

 
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Mojo68の詳細については以下記事を参照してもらいたい
ポテイト伯爵の丁度良い調度品

KickstarterでバックしたMojo68 メカニカルキーボードの開封レビュー。…

デザイン・寸法設計

レザークラフトに着手する前に、Pinterestでアイデア収集→iPadでデザインスケッチ、というのがいつもの流れ。

「キーボードケース×レザークラフト」は流石にマニアック過ぎたのかPinterestでもヒットしなかったので、今回はオリジナルデザインを考案し、スケッチで頭の中のイメージを具体化していく。

 
ポテイト伯爵
Pinterestは世界中の優れたデザインアイデアを探せるイメージプラットフォームだ!      ポテイトのページは「https://www.pinterest.jp/potatofave/
 

結果的に、今回の製作イメージはシンプルに4隅にだけ糸を通すデザインとした。

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レザーをカットする際に、あらかじめ寸法をしっかり決めておくことも重要なので、同じくiPadで設計図を描く。

キーキャップの端から端までの横幅が約300mm、縦が約95mmだったのでカバー天蓋の大きさは縦横各+10mmとした。

キーキャップは1番高さがあるもので10mmなので、カバーの高さは12mmは程度は欲しい。

また、革を折り曲げる場合はRの長さも考慮しないと、どん詰まりの寸法になる。今回使用する革は1mmくらいの薄い革なので、4辺それぞれで2回折り曲げることを想定し、+6mmを加えた。(以下の30mmの部分がそれに当たる)

※計算としては、「12mm+12mm+6mm=30mm」。

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革をカットする

余っている革の長さは奇跡的に370mmちょい。これだけあればデザインは破綻せずに済みそう。

 
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レザーの購入先はポテイト一押しの「Natt Leather」さん!
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カットはカッターマット、金属定規、そしてロータリーカッターを使用。

色々試した結果、直線をカットする場合はロータリーカッターが最も綺麗に切ることができる。

但し切れ味が良過ぎて危険なので、以下写真のようにカッターガードが付いている定規がオススメ。

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床面の処理をする

無事にカット出来たらトコノールで床面の処理をしていく。これを怠ると床面から革屑がポロポロ落ちてくるので、逆にキースイッチの隙間に入ってしまう恐れがある。

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トコノールはコニシのボンドと同じようなテクスチャーと匂いだが、ボンドと違い革にスッと浸透して革のしなやかさを保ったまま表面をツルツルにすることができる。

コニシのボンドを塗ったらきっと革がパキパキになるだろう。

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手で丁寧に擦り込んだ後、本来であればガラスの磨き板で表面を均すが、以前に買ったはずのガラス板がどこを探しても無いのでL字の測定定規で代用。

これで革の耐久性が上がり、汚れも付きにくくなる。

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更に革をカット

次に4隅を再度カットしていくが、ここはロータリーカッターでは切りづらいので、レザーカッターを使用していく。

アートナイフでも切れるが、レザーカッターの方が体重を掛けるように切れることで、革がよじれずスパッと切れる。

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最終的に4隅をカットした図。

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革に折り癖をつける

立体物をレザーで作る場合は、あらかじめレザーに含水させてから癖付ける方法もあるが、今回は大げさすぎるので素手と定規で革をグッグッと押しながら折り癖をつけていく。

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念のためMojo68と並べてサイズ感が問題ないか確認。

それにしてもデカいキャラメルみたいな美味しそうな見た目だ…。

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菱目打ち

糸を通す前に菱目打ちをするが、菱目パンチは音を立てずに菱目打ちが出来る優れモノ。集合住宅住いにはありがたいアイテム。

これを買ってから、面倒くさかった菱目打ちがかなり楽になった。

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縫製作業

ここまでくればあとは最終作業である「縫う」工程。

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縫い糸はもちろんコレ、「ビニモMBT」。

発色が良く、ポリエステル製なので糸止めする際はライターで炙れば溶けて固定される。

同色系だと面白みがないのでカーキグリーンの糸で縫うことにした。

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途中経過

本来であればココで完成品のお披露目であったが、一つ課題が発生。角は上手く縫えたが…

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ひっくり返すと折り畳んだレザーがだらしなく開いている。

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デザイン修正

当初チャチャッと作る予定にしていたが、やはり横着は良くない。ここは心機一転、しっかり糸を入れるデザインに変更することにした。

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完成!

はい縫いました。

 
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想定外の作業でへとへと
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デザイン変更後に追加で菱目打ちを行った関係で縫い目が若干蛇行してしまったが、仕上がりとしては悪くない。

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サイズ感は想定通りの出来上がり。

Mojo68のポップな雰囲気にキャラメルカラーのレザーカバーがマッチしている。

キーボードが喜んでいるように見えるのは気のせいだろうか。

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嬉しい誤算

ちなみにKeychron K2にも被せてみたところ、少し大きめに作った為にジャストフィット!

お揃いのレザーカバーにしたいところではあるが、Keychron K2は購入時に付属したペラペラのカバーでしばらく我慢してもらうことに。

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使用したレザークラフトアイテム

今回使用した登場人物たちを一部紹介したい。

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