昨年9月にクラウドファンディング“Kickstarter“でバック(Kickstarterでは支援することをバックと呼ぶ)したMelGeekのフルカスタマイズ可能なメカニカルキーボード「Mojo68 Plastic」が、先日遂に届いた。
Kickstaterで好評のメカニカルキーボード「Mojo 68」。プロジェクトの締め切りは21年9月16日 22時!安…
Kickstarterのキャンペーン終了後、別のクラファンプラットフォーム“Indiegogo“でもキャンペーンが開始され、合計支援額約1億8千万円以上、支援者6749名を獲得したキーボードファン期待のメカニカルキーボードが「Mojo68」。
今回はキーボードを開封したファーストインプレッションをお届けしたい。
購入したMojo68の仕様
全6タイプある内、私が購入した“Plastic“はExclusiveモデルで、キーキャップに唯一PBT樹脂を使用し、キープロファイルは背が低めのMDAタイプとなっている。
キースイッチには静音で押下圧が35gfとライトなGateron白軸、有線ではなくTri-modeバージョンを選択した。
尚、Tri-modeでもUSB-C to USB-A接続により使用することが可能。
その他は過去記事で言及した通りで、特徴的なシースルーケース、シリコンとポロン(ウレタンフォームの一種)で覆われ静音性を高めた内部構造、カスタム可能なRGBキーでもちろんキースイッチ交換可能なホットスワッパブルといったフル機能をふんだんに取り入れている。
開封レビュー!
私のような買い物中毒者にとって、買って届いたアイテムを開封する際が最も楽しい瞬間。
Mojo68の箱を開封すると、薄紙の奥にカラフルなキースイッチがお目見え。期待感が爆上がり。
なんと美しいキーボードなんでしょう!
メインのキーキャップは真っ白でなくオフホワイトに近い。そしてポリカーボネート性のシースルーケースは少し緑味がかっていてとても高級感あり。
キー文字の視認性も高く、ポップなデザインながらキーキャップの淡い色合いによりとても上品な仕上がり。
Mojo 68の名の通り、68キーのコンパクトサイズ。重さは650gあるのでサイズの割には結構ずっしりとしている。
内容物は本体以外にUSB-C to USB-Aコード、キースイッチプラー、2.4GHz赤外線接続用のUSBコネクタと説明書。
更に外観をチェック
キーボード全体の印象
キー配列はANSIとなっており英語配列でよくある規格。
Keychronの英語配列版もANSIなので、英語配列キーボードを使う人には違和感のない使い心地。
後方には”PLASTIC”のロゴ。
そして、USB-CポートとBluetooth、有線、2.4GHz無線の各モードを切り替えるスイッチがある。
インディケーターライト
Mojo68の左下には発光ランプがあり、上からGapsLock表示、真ん中がバッテリー残量(低いとレッドに点灯)、そして一番下が接続モード。
Bluetoothモードの時は一番下がブルー、2.4GHz無線モードの時はグリーン、有線モードでは点灯なし、となるので、一見してモードが判別できる。
Bluetoothペアリングと台数
Bluetooth接続はFNキーの横にあるBTボタンを押しながら数字キーを押すことで接続ができる。
接続は最大8台までペアリング可能となっている。
元々の製品説明では4台だったはずだが、なぜか接続可能台数が大幅にUPしていた。もっとも、スペックアップは歓迎すべき点。
キーキャップとスイッチ
MDAキープロファイルは緩やかに高さの傾斜があり、特に最後列の数字キーに指が伸ばしやすい。
高さは最前列のキーが2.7㎝、最後列が4.0㎝となっている。
キーはPBT樹脂なのでサラサラした触感。テカリが出やすいABSよりもPBTの方が個人的に好みである。
もちろん昇華印刷なのでキーの印字がかすれることがない。
キースイッチは前述のとおり「Gateron白軸」。
これが非常に快適でタイピングの押圧が小さくてもどんどん入力が進む。高速タイピングが可能な軸だ。
静音タイプでもあるので音は小さめの「カタカタ」といった耳障りの良い音。
これまでKeychron K2をCherry MX静音赤軸へ交換して使用していたが、Gateron白軸の35gfを一度味わってしまうとCherry静音赤軸の45gfですら重く感じてしまう。
その一方で、Mojo68に慣れるまでの最初の内は多少誤打が多かったのも事実。慣れれば非常に快適なキースイッチだ。
Cherry MXとGateronのキースイッチについてはKeychronのHPが非常によく纏まっているので、参考までに掲載しておく。
ちなみにKeychronではKailhスイッチも取り扱いが始まった模様。各メーカーのキーのスペック表を商品ページに載せてくれている点はかなり親切。
Kailhスイッチスペック表
”https://www.keychron.com/products/kailh-switch-set”
緩衝材と静音化効果
底面にはシリコンかポロンの緩衝材が鎮座している。
結構厚みがあるので、おそらくキーボードの重量がずっしりしているのはこれが要因ではないかと思われる。
しかしこのおかげもあり、キーボード自体の安定感UP、音の反響抑制に繋がっている。
かなり強くキーを叩いても、カチャカチャ音が極端に大きくなることが無かった。
RGBライト
Mojo68には色鮮やかなRGBライトが備わっている。
見ているだけで癒される、まるで虹色のようなデコレーション。
例えばフレッシュなライムカラー、モルディブの海のようなブルー、艶っぽいピンク~パープルのデコレーション、ゲームシーンではテンションを上げるレッドカラーも良いかもしれない。
その時の気分によって使い分けることが可能だ。
RGBは以下のキーの組み合わせで調整することが出来る。ライトパターンもかなり多く、まだ全て把握しきれていない。
- FN+Z ライトOn/Off
- FN+X モード切り替え
- FN+C カラー切り替え
Mojo68の評価
キーボードマニアとも言えない私が評価をするなどおこがましいが、Mojo68は所有欲を満たしてくれるキーボードであることに疑いの余地は無い。
見た目の高級感や質感、確かなBuilding Quality、そして現有の高級キーボードモデルの中でも最高スペックとも言える仕様。
Group Buyという独特な仕組みを持つマニアックなキーボード業界の中で、クラウドファンディングで数千人のファンを集めたのも納得。
プロジェクト支援から約4ケ月待ったが、待った価値はあったと感じる。
このMojo68、半導体不足により製造が遅れており、私は運よく早めの発送グループに入ることができたが、まだ記事投稿時点で製造・発送を続けている。
しかし、春以降にはMelgeekの海外通販サイトでラインナップされる可能性があるので、興味のある方はウォッチしてみてもらいたい。