今回はカナダ出張の為に購入したTHE NORTH FACEの”Ventrix Jacket(ベントリックスジャケット)”のレビューをしていきたいと思います。
出張時のウェアに求めるもの
結論から言うと「軽量・コンパクト・機能性」の3拍子が揃ったアウトドアブランドのウェアは旅行・出張に最適です。
10月は米国・カナダの東海岸への渡航を予定していたのですが、特にカナダは昼夜の寒暖差が激しいとのことで保険の為に上着を用意しようと考えました。海外出張時は基本的に移動しやすさを考え、常に36Lの機内持ち込みサイズのスーツケースを使っています。その為、嵩張る上着は収納スペース的に厳しい状況でした。
Ventrix Jacketを選ぶべき理由
真冬でもなければ本格的なアウターウェアは不要ですし、風が強い時・肌寒い時に一時的に凌げればOKです。その意味で、丁度良い具合に薄い中綿ウェアであるVentrix Jacketは真にピッタリの上着だったのです。
この手の秋アウターはアークテリクスのカイヤナイトジャケット(ポーラーテックフリース搭載)を狙っていたのですが、いつの間にか入手困難に…。
しかし結果的に、ジャケットの上に羽織る目的としてはVentrix Jacketの方が着丈の長さ的に良さそうです。
体温調整に特化した二律背反の機能性
「動いているときは暑くならず、休憩しているときは寒くならない」、そんな二律背反の機能性を成し得たのはVentrix生地によるものです。中綿シートにスリットを入れることで通気性・透湿性を高めると同時にストレッチ性も確保、更に表地は撥水なのであらゆる天候・シーンで活躍させることができます。
以前にレビューしたWild Thingsのデナリジャケットも「暖かいけど暑くない」という優れた機能性を持つアウターウェアで、見事に虜になってしまいました。Ventrix Jacketはライトデューティユースとして使い分けができそうです。
実物をレビュー!
とにかく軽く携帯性が高い
実際に手に取ってみたところ、とにかくフワリと軽い!コンパクトに折り畳んで収納できるポケットも付いているので携帯用にも最適です。
このサイズならバックパックに、スーツケースに、放り込んでおいても嵩張りません。更に重量がLサイズで260g、私の購入したXLサイズでも300g前後なので350mlペットボトルの飲料よりも軽いです。
摩擦に強いプリントで保護
肩周りと背中下部、肘下の表地には、擦れに強いハードフェイスプリントが施されています。バックパックを背負ったときに擦れやすい箇所や、摩耗しやすい腕部分を効果的に保護してくれる仕様です。実際に”どの程度摩耗に強いか”は長期使用レビューにて振り返りたいと思いますので乞うご期待!
その他のディテール
裏地にはレーザードット(小さい穴)が空いています。これによりウェア内の湿気を外に逃がしてくれる仕組みです。生地は表地と同様にサラサラしていて、腕通しはスムーズです。
左胸にジッパー付ポケットがありますが、前述した折畳み収納時に使うポケットとして兼用になっています。
フロントファスナーには風除けの生地もしっかりあり、ジッパーの開閉はとてもスムーズです。
サイズ感・着用イメージ
購入したのはXLサイズです。THE NORTH FACEのジャケットは山岳用にも使える本格スペックですので元々ピタッとしたフィット感です。少しゆったり着たい場合は1サイズアップがお勧めです。
176㎝、体重74㎏の筆者がXLサイズを着用したイメージです。やはり1サイズアップが好みのサイズ感です。フード無しなのでハードシェルジャケットに下に中間着として着れば冬も使えそうです。
以前にレビューしたマウンテンソフトシェルフーディもXLサイズを購入しています。参考までにリンクを貼っておきます。↓
まとめ
定価は28,600円と少しお高いですが、実勢価格としては2万円前後で入手可能です。単品使い~ミッドレイヤーとして着回しが効き、アウトドアウェアの機能性を有していることを考えればお買い得と言えるでしょう。
THE NORTH FACEのラインナップの中では人気のヌプシジャケットやバルトロライトジャケットの陰に隠れてしまいがちですが、本当に必要なのはベントリックスジャケットかもしれません。