待ちに待った「ユニクロ×セオリー」コラボ第二弾が4/29に発売開始されました。
遂に終了してしまった「ジルサンダーコラボ」の喪失感の中、後続のコラボ企画ということで期待感も大きかった為、買う気満々で近所の大型店舗へ行ってきました。
結論から申し上げると、目的によってはオススメ出来ないという結論に至りました。
その理由を説明したいと思います。
スムースコットンポロシャツ 2,990円
Theoryといえばベーシックで綺麗目なアイテムが得意なブランドであり、ユニクロとのコラボではビジネスカジュアルを意識したアイテムが多かった為、「この夏にビジカジアイテムとしてフル活用できそうだ」というのが当初の目論見でした。
そして、何を隠そうこの「スムースコットンポロシャツ」が当初期待度No.1アイテムでした。
ポロシャツとしては良いアイテムだと思いますが、ちょっと気になった点が2つあります。
一つは襟が浮いていること。袋縫いのようになっている為かと思われますが、襟の収まりが悪く非常に気になります。
そして2つ目はラグランスリーブがスポーティすぎること。
ビジネスカジュアルとして使うには少しスポーティ過ぎる印象です。
カジュアルシーンで使うのなら全然ありだと思います。
ちなみに176㎝/73㎏でLサイズを着用して丁度良い感じでした。
生地はコットン100%とは思えないようなツルツルしたエアリズムのような肌触りの良さが特徴。
よって、ラグランが気にならない人やカジュアルシーンで使いたい人にはオススメできますが、個人的にはラグランの目立たないブラックが比較的しっくりきました。
リラックスフィットVネックシャツ 1,990円
お次はコラボアイテムとして定番化している半袖Tシャツ。今年は浅めのVネックが特徴のようです。
こちらもLサイズを着用したところサイズ感は申し分ない感じで、両サイドのスリットが洒脱な感じですが、やはり気になるのはVネック。
これは好みだと思いますが、正直クルーネックで良かったんじゃないでしょうか。使いづらいです。
公式LOOK BOOKにあるように、例えばジャケットに下にVネックを着ることでキリッとした印象を与えてくれるかもしれません。
しかし、最近セレクトショップがこぞって出してきている、「後ろ襟が高めのTシャツ」(ジャケットの襟を汚さないのが売り)のほうが、Tシャツとジャケットを合わせたい人の課題解決に繋がり、「買いたい」という気持ちにさせます。
しかもこれで1,990円という強気の価格帯ですから、近い将来売れ残っている姿が容易に想像できます。
これを買うなら店舗でまだまだ残っているユニクロ×ジルサンダーコラボのリラックスフィットクルーTシャツ(1,500円)をオススメします。
感動ジャケット&感動パンツ 7,990円&3,990円
お次は今回のコラボの目玉とも言える高価格帯のジャケット&パンツです。
高価格といっても「ユニクロの中では」、という注釈付きです。春夏に着るライトなセットアップという印象ですね。
しかしこれも食指が動きませんでした。
まずジャケットですがポロシャツ同様に襟が浮いていて安っぽくてダサく見えてしまいました。
裾の部分も袋縫いで膨らんで見えるのがかなり気になります。
これならインラインのジャケットの方が良い気がします。
お次に感動パンツ。
ユニクロのボトムスは大体デカいのでこれはMサイズを試着しました。
私は大体ウエスト80~82㎝でコンディションにより増減します。サイズ感としては伸縮性の高いウエストゴムのおかげで楽に着れます。
横から一見すると綺麗なテーパードシルエットで良さそうに見えますが…
問題は「わたり幅」です。前から見ると、かなりだらしなく見えます。このゆるゆるのサイズのパンツをビジネスカジュアルで履くのはあり得ません。
実はヒップもわたり部もゆるゆるなので、長めのシャツで隠さないと着れたものではありません。
また、股上28㎝とかなり深いです。最近股上深めのパンツが流行っているようですが、へその上で固定しようにもズルズル下がってくるわけで、ベルトでギューッと締め上げないといけなくなります。ウエストゴムによる快適な着心地が台無しに…。
スマートアンクルパンツ 3,990円
ジャケパンスタイルで履くスラックスを買い足したかったので、インラインのスマートアンクルパンツなるものを試してみました。これもMサイズです。
しかし結局これもダメ。太すぎる、そして短足に見える。
若い子が着たらオシャレに着こなせるのかもしれませんが、オッサンが着たら「股引」です。生地はビヨンビヨン伸びて良いだけに、とても残念です。
ユニクロ×JWA オーバーサイズシャツ 2,990円
最後におまけでJWアンダーソンのオーバーサイズシャツはそこそこ良く、最後まで買おうか迷いました。
私の通常サイズより1サイズダウンしたMサイズですが、程よいオーバーサイズ感といった感じ。
結局買わなかった理由は「皺が付きやすそう」ということと、「袖が長いので捲るのが前提になりそう」ということからです。
ユニクロ×セオリーはビジカジアイテムではない
私はアンチユニクロではありません。ハイテク生地を安価に提供できるのはユニクロならではでしょう。
ビジネス着にユニクロも全然ありだと思っています。しかし一番重要なのは清潔に着こなせる「サイズ感」です。
その観点から、今回のユニクロ×セオリーは大人が着るビジネスカジュアルアイテムではなく、カジュアルにセットアップを楽しみたい人向け、と考えます。
これは想像ですが、ブランドTheoryを買えない若い世代向けにTheoryを知ってもらうというマーケティング意図があるのではないでしょうか。カスタマージャーニーをベースにした顧客育成、みたいな。
最近はオフィス服ブランドはどこも厳しいでしょうから、ユニクロの圧倒的広告力と販売力はブランドTheoryにとって魅力のはずです。
話がややこしくなりましたが、ビジネスで使うなら倍の価格を出してグリーンレーベルで買ったほうが満足度は高そうです。