最近自分のブログを眺めていてふと気がついたことがある。
カテゴリーに「レザークラフト」という項目を作っているが、投稿が非常に少ないということ。
レザークラフトで自作したアイテム自体はそれなりにあったはずなのだが、創作熱が高まった時に一気にデザインを決めて作るので、うっかりブログ用の写真を撮り忘れていることが多かったという事実がある。
本ブログは自分の活動記録でもあるので、今回は過去に作り溜めた自作アイテム5−6点を一気に公開したい。
1. Airpods Proケース
Airpods Proは小さいコロンとしたフォルムがアイコニックで、そのまま使いたくなるがバックパックのポケットにペンやリップクリームと一緒に詰め込んでおくと、傷だらけになりがち。
手に持った時に滑りやすかったこともあり、本体保護用に自作することにした。
レザーはエルバマットを使用。フラップ部は真鍮のギボシで留める仕組みにし、頻繁に開け閉めしやすいように工夫した。
折り紙のようにレザーを畳んで縫うデザインにしたので、縫う箇所も少なく済ませることができた。
制作時に手元にあるカットレザーが少なかった為、フラップ部と本体を縫い合わせている。
逆にこのデザインによりフラップの開け閉めがしやすくなり、ちょっとしたデザイン性向上にも繋がっている。
レザーケース製作後に、後付けで加工したLightningケーブル用のくり抜きは失敗。
残念なことに、端子差し込み位置とくり抜いた穴が微妙にずれる結果となった。
しかしこのAirpods Pro、イヤホンがすでに洗濯機に2回投入されていることもあり、左側のみ装着時に「ザー」という異音が発生している。
交換修理に出すか、今年発売されるAirpods Pro2まで待つか、中々悩みどころである。
2. ミドルL字ファスナー財布
これはおよそ1年前に製作したもの。左はクラストレザー(奥さん用)、右はルガトショルダー(自分用)。
いずれも植物タンニンで鞣したヨーロピアンレザーであるが、クラストの方は見ての通りエイジングが進みやすいのに対し、ルガトショルダーは元々が虎模様のようなムラと艶感があり、変化が小さい。
R部分のファスナー生地の吊り込みに苦戦し、仕上がりは満足のいくレベルではなかったが、問題なく使用できている。
市販されているL字ファスナーだと、ファスナーの開け閉めの際に中に入れたお札に干渉してしまうことがある。
その為、横幅125mmと大きめにした点と、マチをつけた点が特徴。
真ん中の小銭入れは取り出し安いように深さを浅くしてマチを大きく付けている。
両サイドにカードポケットがある為、見た目以上の収納力がある。
カード、小銭、お札を入れたイメージ。お札はカードポケット部に入れることもできる。
ちょっとした近所の買い物や、長財布だとバッグスペースを取ってしまうようなシーンで活躍。
ちなみに奥さんの母艦財布は数年前に私がプレゼントしたgentenのものだが、それも、今回作ったL字ファスナーも、もの凄くいい雰囲気にエイジングしている。
3. ペンスタンド
ちょっと不思議な形をしたこちらのアイテムは、ペンを3本立てることができるスタンド。
革を3枚重ねて縫い合わせるように作っている。デザインはPinterestで探したもの。
レザーはオイルブレッド ペザンテの2.0mm厚でコシのあるレザー。
特によく使用するApple Pencilとボールペン、小さいドライバーを立てている。
それぞれがレザーに空けた穴にすっぽり収まるので、ペン同士が干渉せず、傷防止になる点が気に入っている。
難点は、意外とホコリが溜まりやすいこと。
4. カード&キーケース
こちらもオイルブレッド ペザンテを使用したもの。
以前に使っていたロエベのキーケースがボロボロになってきたので余っていたカットレザーで作ることにした。
以前に製作したスマホ用手帳ケースのデザイン例を生かし、カードも入れられるデザインにした。
カードがなければもっとコンパクトにできるのだが、自宅マンションの宅配ロッカーがカード式の為、鍵と一緒に管理できる方が何かと都合が良い。
後は特筆すべき点は無いが、ちょっと鍵が飛び出やすいので、二つ折りではなく三つ折りの方がよかったなという印象。
今後の参考にしたい。
5. スマホ ネックストラップケース
最近流行りのスマホを首からぶら下げる為のケース。デザインはエルメスかどこかのメゾンブランドからインスパイアされたもの。
レザーはオイルブレッド ペザンテ。
レザーをくるりと丸めて縫うデザインなのでポケットが2つある。背面にはカードが入れられるくらいの薄いスペース。
ストラップに使用するレザーの長さが足りなかったので、角カンで延長することにした。
スマホケースとストラップはDカンで接続。本当は取り外しができるようにナスカンを付けたかったが、余り革でトライアル的に作ったので簡易的な仕様とした。
オイルブレッドがコシのあるレザーなので、エッジ部分をトコノールで磨くだけで艶と深みが出ていい感じになった。
スマホを入れたイメージは以下の通り。首から下げてVlog的な使い方もできるかもしれない。
デザイン自体は気に入っているものの、ストラップレザーの床面の処理が甘かった為、夏に素肌で触れると若干床面のザラザラ感が気になってしまう。
その為、残念なことにあまり使っていない。
本体ケース部はそこそこよくできているので、気が向いた時にストラップレザーだけ交換しようと考えている。
まとめ
この他にも過去には、タブレットケース3つ、スマホ手帳ケース4つ、財布5つ、小物類数点のレザークラフトに挑戦してきた。
失敗も多かったと思うが、とにかく数をこなす事で学んだ事も多かったと感じる。(無知なことに最初は菱目打ちも知らずに、力づくで分厚いスウェードレザーに針を通して指を傷だらけにしていた…)
最近はPinterestでレザークラフトのデザインアイデアを探すことが多いが、そのままマネするのではなく、より自分の使い方にデザインを合わせ込んでいくのも醍醐味である。
そんなこんなでまた新たな作品例が出来上がったところなので、また後日UPしたい。