以前よりネットで見かけ、気になっていた「宇宙服技術を搭載した薄型軽量ジャケット”フェアリーノヴァ2”」。今回レビューの機会を頂いたのでネット界隈で高評価の「機能性」に、独自視点の「ファッション性」考察を加えてレビューしていきたいと思います。
フェアリーノヴァ2とは
日本のモノづくりメーカー「Rasical(ラシカル)」が手掛ける革新的機能を備えたアウタージャケットが「フェアリーノヴァ2」。
簡単に特徴を説明すると以下に要約されます。
- 宇宙服に使われる断熱素材を独自加工した薄型シートを搭載⇒「薄い」「軽い」「暖かい」を実現!
- アウトドアジャケット顔負けの高い防水透湿性(耐水圧50,000mm, 透湿性35,000g/㎡)
- 4段階の発熱ヒーター機能を搭載し体を温めてくれる”ガジェッター心をくすぐる仕様”
これまで興味本位で様々なモノに手を出した結果、ほろ苦い経験もしている小生ポテイト。文面をそのまま受け取るほど簡単に物事を信用するタイプではありません。
そこで、フェアリーノヴァ2の真価を探るべく深掘りしていきたいと思います!
【機能性の考察】
フェアリーノヴァ2は本当に暖かいのか!?
「ネット情報では-196℃とか言われているけど実際どうなの?」というところが本音ではないでしょうか。というわけでインナーウェアを変え、日を変え、フェアリーノヴァ2を数日間使い倒してみました。
「保温性は確かに高い」
結論としては詰め物に使われている「ヒートエーテル」の断熱効果は確かに納得の性能です。気温10℃以下で普通なら肌身が凍える環境でも、自分の体から発する熱をウェア内に蓄えてくれている感覚で寒くないです。ウェア内の上半身は外気の冷たさを感じません。背面の熱反射シートの効果もあるのでしょう。
断熱性に関しては以下の公式動画をご覧頂くとわかりやすいです。
気温13~15℃くらいでしばらく歩いていると、ヒーター機能なしでも暑かったくらいで前のジッパーを開けて羽織ることにしました。(インナーウェアとしてワークマンのウールTシャツ&ユニクロのエクストラメリノウールモックネックを着用)
逆に10℃以下の時にインナーに綿ロンTシャツ一枚でトライした際は顔に当たる冷風や足元から底冷えすることもありさすがに少し寒かったですが、耐えられないほど寒くはない、という感じ。
フェアリーノヴァ2の高い断熱性によるアウター機能を見事に補完・強化していると感じたのは”発熱機能“で、これについては後述します。
また、ネック部やポケットには起毛生地が使われているので暖かで優しい肌触り。細かい点も気が利いている印象です。
「耐水性だけでなく防風性も高い」
生地は耐水圧50,000mmありますが、嵐の時で20,000mmと言われているので十分すぎるぐらい。以下が耐水性を検証した際の写真です。
勢いよくシャワーノズルから水を出しているのが分かると思いますが、ツルツルと水が流れていきます。
タオルで拭けば水の染み込んだ跡もありませんでした。
加えてこの生地、冷風も全く通しません。外側のジッパーは滑りの良いYKKの止水ジッパーで雨風をシャットアウト。
手首にはインナーリブがあるので、アームホールに冷たい風が入ってこない仕様。
おまけに左右の裾に絞りまで付いているので腰回りにスースー風が入ってこない工夫もされています。フェアリーノヴァ初代のユーザーボイスを元に、フェアリーノヴァ2で色々と改良が加えられているようです。
「ハイテクウェアらしい発熱機能の発想が面白い」
外付けモバイルバッテリーで発熱するヒーターを服内に仕込むという発想が中々良いです。ヒーターは背面の2箇所に設置されているのですがホッカイロのようなじんわりとした温かさを感じます。
この機能のおかげで寒いときや風が強いときに服内の温度を上げて快適に過ごすことが可能です。屋外でのスポーツ観戦等、体を動かさずに体温を徐々に奪われるような環境下でも温かく過ごせそう。逆にショッピングモール等の屋内では暑すぎるくらい温まると感じます。
ヒーターは53℃に達するまで僅か19秒で、10000mAhのバッテリーを使えば38℃で最大16時間使用可能。53℃だと使用時間は短くなりますが、生地の断熱効果もあり、割とすぐに服内の温度が上がってくるので長時間ヒーターを使うなら38℃くらいが丁度良いと感じます。
使い勝手はどうか?
「総裏仕立てで腕入れがスムーズ」
裏地は総裏仕立てで腕入れがスムーズ。縫製も非常にしっかりしている印象なのでアウトドアウェアとしても使えそう。
「手ぶらできる豊富な収納」
ポケットは外側の両サイドポケット、胸ポケットに加え、内ポケットの計4つ。どれもiPhone 14 Pro Max等の大画面スマホが入るくらいの深さなので必要なものをポケットに収納して手ぶらで出かけられるのは有難い仕様。
「安全対策された発熱機能」
本業では製造メーカー勤務のポテイトでありますから、事務系職種とはいえ「安全第一」主義が根付いています。
フェアリーノヴァの発熱機能には安全対策として、①濡れている場合は温度ランプが紫色に点滅、②電源ONから3時間経過後に自動でOFFになる、という仕組みがあります。
また、保証規定・保証申請フォームが明示(同封の説明書に記載)されているのも好印象です。
【ファッションアイテムとしての考察】
ハイテクウェアは数多くあれど、”普段使いできる汎用性”と”カッコよく着られるか”という視点は不可欠でしょう。
次はフェアリーノヴァ2をファッションアイテムとして評価していきます。
フェアリーノヴァ2はファッションアイテムとして使えるか?
「すっきりしたシェルジャケットデザイン」
シェルジャケット風のシンプルなデザインでブランドロゴも控えめです。かなり汎用性は高そう。
「フードを格納すればハッピージャケット」
フードは収納するとかなりスッキリした襟になります。1サイズ以上大きめでオーバーサイズ気味に着ればワイルドシングスのハッピージャケットみたいな感覚で着ることもできそう。
裾を絞ることでシルエットが変えられるのも高評価ポイント。あるとないのでは大違いで着こなしの幅が広がります。
「襟がしっかり立つ」
個人的に重視している点が襟がだらしなく寝てしまわないか。襟が自立している方が見た目も暖かそうで、小顔効果も狙えるので、フェアリーノヴァ2のしっかりした襟はGOOD!
サイズ感、着用イメージ
176cm, 75kgのポテイトがサイズ2L(LL)を着用したイメージ。ネットでは一部サイズ感がタイト目とのレビューがあったので通常サイズから1サイズUPしてみた。
私は肩幅広めなので肩のサイズはピッタリで身幅は程よくゆとりがある好みのサイズ感でした。
お尻が隠れるくらいの着丈なのでジャケパンスタイルでも合わせられます。
とある日のコーデはグラミチのデニムとノースフェイスのワッフルクルーTを合わせました。昨年購入したアークテリクスのKODAジャケットを薄くしたようなシルエットで好みのデザイン。
やはり生地が薄いとゴワゴワしないので圧倒的に楽。軽いので肩が凝ることもない。軽い・薄いは正義。
フェアリーノヴァ2を洗濯してみた!
冬物アウターは洗濯しづらいので自宅で洗えるのは大きなメリット。例えば飲み会で居酒屋の臭いが付いてしまったり、スポーツで土埃等の汚れが付いたときに自宅で洗えれば、クリーニング代を節約することも出来る。
①「おしゃれ着モード」でネットに入れて洗濯
自宅のドラム式洗濯機に洗濯ネットに入れて投入!ソフトに洗いたいのでネットに入れました。
洗い終わった直後が以下の写真。当然でありますが生地が水を吸って少し重くなりますが詰め物のヒートエーテルはほとんど水を吸っていないのか、そこまで重たくありません。
②浴室乾燥機で乾燥してみた
ここで気が付いたのですが、フェアリーノヴァ2はパンパンしなくてもほとんどシワが付いていません。洗濯ジワの心配はなさそうです。
③洗った結果
では結果を以下に纏めます。
- 洗濯・乾燥によるシワの発生は無し!
- 水をガッツリ吸う中綿が無いので乾燥時間が短い(約2.5時間)、脱水も容易。(アークテリクスのKODAジャケットは乾燥に5時間以上かかった。)
- ヒーターとケーブルも丸ごと洗える。(洗濯後の通電は問題ないことを確認)
結論
どんなシーンで活躍する?
最近はプライベートシーンに加え、出社時のジャケパンスタイルでもフェアリーノヴァ2をフル活用しています。理由はやはりゴワゴワしない、軽いので肩が凝らない、そして電車や建物の中でも暑くないという点からです。冬場の建物の中の寒暖差で辟易とすることが多い現代においては保温性のみならず、透湿性や暑くなり過ぎないという性能はもはや不可欠。その点フェアリーノヴァ2はあらゆるシーンで使いやすい万能ウェアだと言えます。
見た目もシンプルなので色々なスタイルに合わせやすいです。
あとは息子と公園で遊ぶ時にも丁度良いです。動き回ったり、ボールで汚れたり、或いは風が強くて寒い時にも活躍できそうです。
フェアリーノヴァ2は買い?
フェアリーノヴァ2は定価49,800円ですが、今なら20%OFFの39,840円で購入でき、2着だと30%で1着あたり34,860円、3着だと35%OFFで1着あたり32,370円とお得に購入することが可能です。
冬だけでなく春・秋までフルシーズン活用できる汎用性の高さ。クローゼットでもコンパクトに収まるとなれば、ミニマリストの方々にもオススメできます。
往復送料無料の10日間お試しサービスが3,300円で提供されているので、サイズ感や機能を確かめたい人にはまずそちらを利用してみるのも良いかもしれません。
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