先日ヒョウモントカゲモドキ(別名:レオパ)の幼体を迎えしたのですが、なるべく快適な環境で飼育したいと考え、2つ目の木製ケージを自作することにしました。
※前回の木製ケージ自作ブログ記事
自作ケージのデザイン検討
いつも通りiPadでデザインをスケッチします。
タイトル通り今回はOSB合板を使用する予定の為、一般的に売られている合板サイズ1820×910㎜x厚み11㎜で設計しました。
※しかしホームセンターの機械カットは10㎜単位であることに途中で気づき、実際の木材は端数繰り上げしています。
本来、天板が左右・背面の壁となる板に乗っかかるほうが構造物としての強度は良いでしょうが、OSB合板サイズの都合で以下のような組付けとしました。
ヒョウモントカゲモドキは小さなプラケースでも飼うことができる爬虫類であり、床面積30㎝ × 30㎝もあれば十分だと言われています。
今回作るケージは、内寸として横幅約860㎜程度を見込みますが、最終的に間仕切りを設けることで3部屋まで分割して運用できる設計にしました。
これは将来的に複数個体を飼育することを想定してのことです。
自作ケージに必要な素材を洗い出し
DIYに必要な素材リストを予め作成しておきます。
- OSB板 1820×910×11㎜ (1,750円)
- アクリサンデーEXガラス色 450×600㎜ 3㎜厚 × 2枚(3,036円)
- 引き戸レール 3㎜用 上/下 (264円)
- 木工ネジ
- 仕切り用木片
- 木工ボンド(持参)
- シリコンボンド(持参)
- ゴム製グローブ(持参)
- ハンドサンダー(持参)
- 90°定規、メジャー、マジックペン、布巾(持参)
OSB板はビバホーム2,728円に対し、カインズ1,750円とかなり値開きがある印象。見比べてみたところビバホームのOSB板のほうが色合いが明るく品質の差もありそう。
一方、ガラス戸代わりとして購入予定のアクリル板はビバホームのほうが数百円安かったので、アクリル板のみビバホームで購入。
ちなみにアクリサンデーEXガラス色を選択したのは安いからです。透明色だと一枚2,280円くらいします。ガラス色は斜めから見た時に薄く緑がかった色合いですが、全光線透過率93%で透明度は変わりません。
次にOSB合板をどのようにカットするかを計算します。設計段階での一桁㎜はこの段階で端数繰り上げし、10㎜単位へ修正。
斜線部分は端材ですが、カインズでもビバホームでも引き取ってもらうことが出来ます。
カインズホームのDIYスペースを予約
前回は自宅マンションのベランダで工作しましたが、木くずも出るし、音にも神経を使うので、今回はカインズ浦和美園店にあるCAINZ工房というDIYスペースをレンタルしました。
レンタル料は30分250円で、私は1.5時間で750円分をネットから事前予約しました。
会員登録が必要ですが、以下の公式ページからネット予約が可能。
CAINZ工房でのDIY!
加工途中も写真を撮る予定でしたが、作業に没頭したためほぼ組付けが完成したのが以下。
OSB板はエッジから木片が飛び出ていて手に刺さる懸念があるので、丁寧にヤスリがけを行いました。
下図のとおり真ん中に仕切り板をはめる木製レールを2か所取り付けています。
自作ケージの完成イメージ
自宅でアクリル板とレール部品を取り付けて完成。
アクリル板のカットサイズを誤り、右側のみ2枚になっていますが使い勝手の面では問題なさそうです。
後方壁側にはコードを通せるように角を切り落としています。レオパが脱出しないように間に合わせでグリーンのマスキングテープを貼りました。
下が前回自作したトゲオアガマ用の砂漠環境ケージ、上が今回作ったヒョウモントカゲモドキ用ケージ。真ん中にある黒い布はカーテンです。
前回のケージ(下)はOSB板と2×4材を組み合わせてかなり堅牢な造りにしたのですが、正直そこまでやる必要は無かったですね。
OSB材単体でも十分剛性感があります。
天井部には上部ヒーター「ヒーティングトップ」を固定するために穴を開けています。
温度勾配を設ける場合はヒーター位置も変えたいので、空気穴もかねて余分に穴あけしています。
両サイドにも通気孔。
内部の写真を撮ると以下のような感じで、ヒョウモントカゲモドキ1匹の為には広すぎるスペースです。
もちろん床ヒーターも90㎝用ケージ用の大きめのマルチパネルヒーターを使用しています。
自画自賛ですが、おそらくここまで良い環境で育ててもらっているレオパはそうそういないでしょう。
マルチパネルヒーターにはそれ自体に温度調整機能が付いていますが、ヒーティングトップには無いので別途サーモタイマーを設置。これで快適な温度をキープできるので、暑すぎたり寒すぎたりすることなく、快適に過ごせるはずです。
設置したヒーター等の機材
左のから時計回りに、
①ビバリア マルチパネルヒーター32W (4,494円)
②REPSI メテオサーモ(3,114円)
③エキゾテラ ヒーティングトップM(4,248円)
あとはアクリル板に貼り付けた温湿度計はエキゾテラ コードレス温湿度計で1,477円です。液晶が大きくめちゃくちゃ見やすいのでオススメ。
購入した爬虫類ショップの説明によれば、上部ヒーターとして有名なみどり商会の「暖突」よりもヒーティングトップのほうが暖房性能が高いとのこと。
両方持っているので実際にヒーターに手を当てて確認したところ、確かにヒーティングトップのほうが下方に広がる熱量を感じます。
床材には「ノンダストドライペーパー(1.3㎏あたり1,200円)」、「デザートソイル(4㎏あたり1,018円)」そして「Pet‘s One強力消臭ペットシーツ34×45㎝(88枚入り約1,000円)」の3タイプを購入しましたが、結局ほぼペットシーツしか使用していません。
理由はノンダストドライペーパーはコスパがあまり高くなくレオパのフンの白い固形物と識別が難しいこと、デザートソイルは経時的に乾燥し土埃が発生することで個体が汚れること。
レオパは隠れ家から離れた同じ場所にフンをする習性があるので、ペットシーツの一部にノンダストドライペーパーをばらまき、トイレ場所として運用中。これによりペットシーツの交換頻度を下げることが可能になります。
まとめ
今回はレオパ自作ケージ作りにトライしましたが、肝心なのは温度管理だと思います。
プラケースでは温度の上げ下げが極端になりがちなので、適温にコントロールできる、温度勾配を作りやすい点が、木製自作ケージの大きなメリットと言えるでしょう。