2年前にイトーキのサリダYL9チェアからの買い替えで購入した「エルゴヒューマンプロオットマン」。今回はエルゴヒューマンや自宅用チェアの購入を検討中の方に向けて、エルゴヒューマンプロが理想のチェアたり得るかを検証していきます。
↓前回の購入レビュー記事はコチラ
メッシュ生地のヘタリ具合は?
私が購入したのはエラストメリックメッシュのホワイトです。メッシュは経年劣化でヘタってくる可能性を若干懸念していましたが、2年間ほぼ毎日、仕事~夜の余暇時間まで10時間以上使っていてもまったくヘタリはありません。
エルゴヒューマンはアフターサービスもしっかりしていて、座面のメッシュ交換も可能なので生地が破ける等あった場合も安心です。※ネット情報では座面メッシュ交換13,000円+工賃3,000円+運賃18,000円でした。条件により金額は変わる可能性があります。
尚、通常使用状態における不具合に対する保証もしっかり設定されています。
オットマン機能は必要か?
正直オットマンを使う機会は多くありません。私のデスクのすぐ横にベッドがあるので、リラックスしたいときはリクライニングを倒し、ベッドに足を放り投げることの方が多いです。
私の身長176㎝だとオットマンの長さは少し短く、ふくらはぎの裏が支えられるようなイメージになります。また、オットマンの位置がもう少し高いと膝が曲がらずに足を伸ばせるのでリラックス感が高まります。
個人的にはオットマンよりもヘッドレストの恩恵に授かることの方が多いです。
オットマンは普段は収納できるので邪魔にはなりませんが、ホコリが溜まりやすい箇所でもありますので「使わなそう」と思う方は無くても良いと思います。
飛行機内で使えるエアー式フットレストなら位置の自由度が高いので、それで代用するのもありでしょう。
フットレストのレビュー記事はコチラ↓
エルゴヒューマンプロの座り心地は?
座り心地に関しては文句のつけようがないです。
座面・背面の周囲は樹脂フレームとなっていますが、所々にウレタンクッションが配置されており、硬い樹脂パーツに直接体が触れることはありません。
座面が広いので椅子の上であぐらもかけますし、腰のランバーサポートが効いていて強力にデスクワークをサポートしてくれています。
仕事で集中して作業しているとついつい肩に力が入り、疲れがドッと押し寄せる時があるのでリクライニングを倒し小休憩することもあります。
痒い所に手が届く微調整機構
他のチェアにあってエルゴヒューマンプロにできないことはほぼありません。私はイトーキサリダYL9チェアを購入後1年で買い替えているので、慎重に吟味した上でエルゴヒューマンプロを購入しています。
デスクチェア選びのポイントとなる調整機構についても少しご説明します。
4Dアームチェア
皆さんはデスクワークをする時、肘をデスク上に置きますか?それともアームレストを使いますか?
デスク上に肘を置く人は、肘が痛くならないでしょうか。アームレストを使う人は、中々ベストなポジションが決まらず何度も調整し直したことはないでしょうか。
安心してください。エルゴヒューマンプロなら肌当たりの良いクッション素材で肘に優しく、そして、高さ上下、左右への開閉、そして前後スライドに対応した4Dアームレストが貴方にベストフィットするポジションへ導いてくれるはずです。
ヘッドレスト
肩凝り対策として重要なのはヘッドレストです。以前に使用していたサリダYL9チェアはのけぞるようにエビ反りしないとヘッドレストに頭が接しないという設計上の欠陥がありました。
エルゴヒューマンは人体工学に基づいたデザインにより、ヘッドレストをフル活用できます。
少しリクライニングしてヘッドレストを使いながらタイピングすることも出来ますし、前述の通り小休憩するときにヘッドレストがあるだけでリラックス度が格段に上がります。
もしチェアを買う時はヘッドレストがあった方がベターと思いますし、位置が自分の体に合うかどうかは試すことをお勧めします。
ランバーサポート
チェアに長時間座っていると腰が痛い、そんな悩みを抱えている方はランバーサポート機能付きのチェアがお勧めです。
エルゴヒューマンプロは背面高さを4段階調整が可能です。これにより自分の好みの位置で腰をしっかり支えてくれるのです。
ちなみにお尻の位置が座面の前の方にずりずり下がっていくと、ランバーサポートの効果が薄れます。正しい位置で深めに・しっかり座ることでランバーサポートの恩恵をフル活用することができるでしょう。
前傾・後傾の調整
地味に重要なのがこの座面の傾き調整です。私はリラックスしたい時は後傾、作業に集中したい時は前傾、と使い分けています。アーロンチェアやリープチェアは前傾サポート重視の印象ですが、私は余暇時間もチェアを使うので有難い調整機構です。
ちなみに後傾セッティングで前傾して作業すると太もも裏がより圧迫されるので疲れやすくなると思います。チェア選びの際はこのポイントも気にしてみると良いと思います。
床に傷は付かない?
サリダYL9チェアにおいてはサンワサプライのウレタンキャスターに交換して使っていましたが、エルゴヒューマンプロは標準でウレタンキャスターが付いています。これがかなり高品質で、少しホコリはきますが、他のキャスターと違って何故か毛がほとんど絡むことがないのです。
そして、床への傷付きの心配もまったくないです。
メンテナンスの必要性
メンテナンスというとちょっと大げさですが、他のレビュワーの方も言及している通り、座面下やフレームにホコリは溜まります。これはエルゴヒューマンプロに限った話ではありませんので、致し方ないでしょう。
私のオススメはクイックルハンディです。汚れたらフワフワのワイパー部分を交換できるので衛生的です。
メッシュ生地は寒くないか?
冬のデスクワークは寒いです。床暖房がないと足から冷えてきます。更にメッシュタイプのチェアだと風を通すのでどうしても寒くなりがちです。
そこでサリダYL9チェア時代から使っているムートンラグ&ブランケットの出番です。ムートンラグはまるでネバーエンディングストーリーのドラゴン(?)にまたがっているようなふかふかの触感で、これにより冬も暖かく過ごせます。
いずれもIKEAで購入したものですが、Amazonや楽天でも同じようなものが売っています。文末に商品リンクを掲載していますので、ご興味がある方は参考にしてください。
ムートンラグはずり落ちないように洗濯ばさみで固定しています。これでも少しずつずり落ちてくるので、良い方法をご存じの方は教えてください。
ちなみに足先は冷えるのでアラジングラファイトヒーターを足元に置いて仕事をしています。これで冬でも快適にテレワークすることが出来ます。
↓アラジングラファイトヒーターのレビュー記事はコチラ
まとめ
最近気が付いたのですが、「エルゴヒューマンプロ」とネットで調べると、なんと「エルゴヒューマンプロ2」というシリーズが発売されています。
薄いグレーの樹脂パーツを採用しホワイトトーンで統一したシャレオツなカラーリングまであります。デスク周りをホワイトで統一している人にはたまらないモデルでしょう。
オカムラ、アーロンチェア、リープチェア等、高級チェアは多くありますが、間違いなく言えることは「妥協すると後悔しがち」ということです。長く使うものほど良いモノを買った方が幸せになります。
皆さんも自分に合ったチェアを是非見つけてください。