日本人に最適化された「ニューナロー」と「ジャストカット」
もはやメンズファッションの定番アイテムとも言える「グラミチ」。数年前に初めて購入したオリジナルのシルエットはかなり太めな一方、ウエストは細めだったのでサイズ選びが難しかった。
そんなグラミチもセレクトショップやブランドとのコラボを通し、着実に進化してきた。
象徴的なのは日本人の体型向けに最適化されたNN(ニューナロー)シリーズ、そして2018年からスタートしたジャストカットモデルだ。
これにより万人に受けるシルエットに進化し、よりタウン用として使いやすいアイテムになったと言える。
今回はそんなグラミチのNNジャストカットデニムを紹介していきたい。
NNジャストカットデニムの特徴
180度開脚が可能なガゼットクロッチ
グラミチといえばクライミングパンツをルーツとする180度開脚がスムーズにできるガゼットクロッチから語らないと始まらない。
もちろん180度開脚なんてした日には股関節が壊滅的なダメージを受けるわけだが、この立体縫製パターンにより「歩く、走る、しゃがむ、飛ぶ、寝転がる、あぐらをかく…」といった日常の動作がストレスフリーに出来るのだ。
ウェービングベルトによるスムーズなウエスト調整
備え付けのウェービングベルトと言えばグラミチの印象が強い。片手でサイズ調整・取り外しができるので、「食べ過ぎた時、飲み過ぎた時、帰宅後に即ベルトを緩めてリラックスしたい時」等、地味に活躍する機会は多い。
トップスにハイゲージニットやシャツを着た時にベルトの出っ張りが出にくいのも有難い。
本格派デニム顔負けの質感
今回購入したモデルはユーズド加工が施された淡色デニム。コットン99%、ポリウレタン1%の生地はソフトながらしっかりした生地感で質感はかなり高い。
ポリウレタン1%の割にはストレッチもしっかり効いているので楽ちん。
ウエストゴムでイージーな履き心地
更にショーツ等と同様にウエストはゴム仕様なので履き心地の快適さに一役も二役も買っている。
ウエストの締め付けが苦手な筆者でもゆとりを感じることができ、ウェービングベルトでサイズ感の調整が細かくできる点はお気に入りのポイントの一つ。
主張を抑えたポケット
NNジャストカットデニムのバックポケット、サイドポケットはいわゆるスーツスラックスに見られるような縫製方法が採用されているので、その快適な履き心地とは裏腹に見た目がとてもシンプルスマートに仕上がっている。
以下がバックポケット。マチが内側に取られているのでスッキリとしている。ポケットのスリットには全長3分の1程度の長さのベルクロが付いているので、中のモノがこぼれ落ちないように工夫されている。
サイドポケットはストレートポケット仕様で、コチラもスラックスによく見られる縫製方法。
NNジャストカットデニムのサイズ感
身長176cm、体重75kgの筆者がLサイズ(ASIA Lサイズ=海外 Mサイズ)を着用したイメージ。
裾にかけてテーパードしているので野暮ったさは皆無。かなり汎用性が高いシルエットだ。ウエストがおへそにくる位置で裾は1〜2クッションするくらいの長さ。
バブアーのシェイプメモリービデイル、ワイルドシングスのデナリジャケットと合わせてみたイメージ。無骨ながら明るめのデニムカラーにより重くならないので春先にガンガン着倒したくなるアイテムだ。
ジャストカットと言えど少し長めの作りである為、裾をクッションさせずに履きたい場合はロールアップして好みの長さに微調整するのがオススメ。
以下は内側にロールアップしたイメージ。
以下は外側にロールアップしたイメージ。靴にボリューミーなブーツやスニーカーを持ってくる場合は、このくらいのノークッションだとよりスッキリ見えそうだ。
参考‘モデル別シルエット
主要モデル別のシルエット・サイズ感についても公式サイト情報を載せておきます。
進化したNNジャストカットは汎用性高し!
スキニーを履きたくても履けない大和男子体格の筆者でもNNのシルエットなら無理せず美脚スリムが手に入る。更にジャストカットで日本人やアジア人向けの長さに修正されているので、これまでグラミチパンツがしっくりこなかった人でもNNジャストカットモデルならマッチするのではないだろうか。
「裾がもっと短い方が良い」という人はクロップド丈のモデルもオススメ。
過去にレビューした「ルーズテーパードパンツ」の紹介記事も宜しければご覧ください。